第3話「Cの追憶/決意の夜明け(ライジングサン)」
[17/24]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「ピキュルルルラ!!」
同じく、アントライオンギルディと拳を交えるウルフギルディだが、そのパワーに押され気味だ。
こいつらを何としてでも元の姿に戻してやりたい。でもその方法が……。
『千優、相手を倒さない程度に体力を削るか、動揺させてくれ!!』
「解ってるよ!!……動揺させる?」
え、こいつら動揺させられるの?
『無理矢理身体を乗っ取られたんだ。もし、二体にジェラシェードに抗う意思が少しでもあれば動揺させることができる筈……その隙にドラゴファングの「ヒーリングフルート」を使えば彼らを浄化し、その心を取り戻せる』
「……つまり、体力を限界まで磨り減らすか、取り憑かれたやつの心を目覚めさせればいいんだな」
『そういう事だ。……上から来るぞ、気を付けろ!!』
上を向くとタランチュラギルディが天井に張り付き、こちらに糸を吹き付けてきた!!
咄嗟にバク中して躱したら、さっき俺が立っていた場所は蜘蛛糸まみれになっていた。
「うおっ!!危なかった……」
『油断するな!まだ来るぞ!!』
タランチュラギルディは俺にのしかかろうと飛びかかってくる。
これくらい避けられる、そう思った瞬間!
「うわぁぁぁ!!」
ドンッ!
「うおっ!!」
アントライオンギルディに投げられたウルフギルディが背中にぶつかり、俺は体勢を崩し転んでしまった。
その隙をタランチュラギルディは見逃さず、倒れた俺の上にのしかかってきた!
「クカキーッ!!」
「クッ……!!」
そのまま俺に噛み付こうとするタランチュラギルディ。
ドラゴファングでなんとかその牙に噛まれないようにガードするが、早くこの体勢を立て直さなければ……。
タランチュラギルディにそのまま蹴りをお見舞いしようとしたその瞬間とき、
「ウルフギルディィ”ィ”ィ”!!」
「ッ!?」
ドクターフィッシュギルディの悲鳴が聞こえ、その場所に目をやると……。
「グハッ!!」
アントライオンギルディの大顎に挟まれ、そのまま放り投げられるウルフギルディの姿が!!
「チックショォォォォォ!!」
タランチュラギルディには本当に申し訳ないが、脚にエネルギーを集中させ股間を力一杯蹴っ飛ばした。
「クキャァァァァァ!!」
かなり痛かったのだろう、凄い悲鳴を上げながら吹っ飛んでいった。本当にすまない……。
だが、今はウルフギルディの方が優先だ!!
前方を見ると、顎に挟まれた腹を抑えてうずくまるウルフギルディをさらに攻撃しようとするアントライオンギルディの姿が……。
「させるかァァァ!!」
ドラゴファングガンモードを二
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ