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俺、リア充を守ります。
第3話「Cの追憶/決意の夜明け(ライジングサン)」
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って友達だ≫って。それと同じさ」

「そ……それは……そうだけど……」

 複雑そうな表情だ。よく見たら総二も同じ表情を浮かべている。

 やっぱりいつも戦っている当事者たちから見れば考え方も違うのだろうか?

「ププッ……あ〜れ〜、愛香さんもしかして悩んでます?そりゃそうですよねwいっつも迷う間もなく野獣の如く瞬殺しちゃってますからねwww」

「だっ、誰が野獣よ!!」

「だって実際そうじゃないですか!私に暴力振るうときの顔なんかまさしく野獣、もとい蛮族そのものでs……」

 ア”ァ”?今、何だって……?

 

 その瞬間、基地内の空気が変わった……。

 トゥアールの挑発が言い終わることはなかった。そして何時ものように、愛香がトゥアールに暴力を振るうこともなかった……。

 何故ならその時……ヒロ兄が鬼のような表情で立ち上がったからだ。

「オイ、トゥアール……今、なんて言った?」

「……へ?」

「ちょ……ちょっとヒロ兄……?」

 ヤバい……これは……。

「オイ、お前今なんて言った?ハッキリ言ってみろ!!」

「へ?ちょ……ちょっと……」

「答えろ!!なんて言った!!」

「ひいぃぃぃ!?」

 トゥアールが怯えと驚愕が入り混じった表情をしている。

「あ〜あ、やっちゃったわね」

 何で母さん笑っていられるんだよ……。

「千優くんは、総ちゃん達の事になると我を失っちゃうのよ。親より親バカっぽいでしょ?」

「えぇ!?なんか面倒ですねぇ!?」

「面倒とか言うな!それでトゥアール!何か言う事無いのか?言ってみろ!!」

「あわわわわ!!すみません!すみません!千優さん、何か怖いです!!」

「俺じゃなくて愛香にだ!!」

「ヒィィィィ!!ごめんなさい愛香さん!あの人どうにか鎮めてください!!」

「わ……私に言われても……ヒロ兄怒るとすごく怖いし……」

「愛香さんでも怖いんですかぁぁぁ!!」

 トゥアールが土下座してる!!どんだけ怖がっているんだよ……分からなくもないけど……。

「それで良し。まったく……愛香を馬鹿にしやがって……」

 基地内の空気が元に戻った。トゥアールが素直に謝ったことで怒りが静まったらしい。トゥアール……命拾いしたな。

「じゃあ、話の続きに戻ろうか」

 ヒロ兄が椅子に座りなおす。

「こうして、俺とウルフギルディは、体を乗っ取られた二体に突っ込んでいった……」

 

 □□□□

 

「ハアッ!!」

「コカクキーッ!!」

 タランチュラギルディに拳を当てようと殴りかかるが命中する前にヒラリと躱されてしまう。

「オラァ!!」

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