第3話「Cの追憶/決意の夜明け(ライジングサン)」
[12/24]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ディが静かに告げる。
これで最後だ……俺たちが最終戦を始めようとした、その時!!
パキッ
「ッ!?なんだ!?」
「あ……あれは……」
「空間に……亀裂が……」
そう、突如空間に亀裂が入り、どんどん広がっていった。
『これは!!まさか……』
パキパキパキッ……パリーン
割れた空間の中から現れたのは……夢の中でも見た真っ黒な霧だった。
□□□□
『予測より2分早かったか……なんてこった!!』
到着時間はあくまで予測……ただの目安でしかないってことか。マズい、鉢合わせちまったぞ……。
「フハハハ……、我ラハジェラシェード!!コノ世界モ、我ラノ繁栄ノタメノ礎トシテヤロウ!!」
説明受けてたけど一応自己紹介はするんだな。礎だと……あいつら、ふざけやがって!!
「おい、あれは一体何なんだ!?」
ドクターフィッシュギルディが動揺している。って、え……。
「あれ、お前らも把握してないの?」
「当たり前だ、あんなモノ報告も受けていないぞ!!」
アルティメギルも存在を把握していないなんて……。
『仕方ないだろう。次元の狭間を漂う、実体のない霧状の精神生命体なんて探知すること自体、普通なら難しい……それよりもドクターフィッシュギルディ……だったよな、仲間連れて早く逃げろ!!』
「え……?」
『自・分・が・自・分・で・な・く・な・る・のは嫌だろ!早く行け!!』
「わ……分かった!皆、撤退だ!!」
「了解リーダー!ほら副リーダーも……肩貸しますから……」
「すみませんウルフギルディ君……ではお言葉に甘えて……」
一瞬戸惑ったドクターフィッシュギルディだったが、ナビゲーションシステムに急かされ、アントライオンギルディに肩を貸し、仲間たちとともに歩き出した。
「ホウ、精神生命体ガ四体ニ……人間モ一人居るヨウダナ……」
「ドレ、手始メニコイツラノカラダヲ頂クトシヨウカ……」
しゃ……喋ったァァァ!!複数の声で喋ってたぞ!?こいつら意識集合体かよ!!いや、それよりも奴ら……今、なんて言った?
「身体を頂くって……」
『奴らは他の知的生命体の体に取り憑いて乗っ取らなければ活動できない。ヒーローギアを装着しているお前とAIの俺は大丈夫だが、エレメリアンの誰かが取り憑かれる前に殲滅するぞ!!』
ッ!?なんて奴らだ……。さっき戦って分かったが、エレメリアンは侵略者だが、あいつらみたいに人が良い連中だっている。だが、今目の前にいるこの黒い霧……ジェラシェードは生い立ちの時点で邪悪そのもの……善心なんてあったもんじゃない。
そんな奴らに、あいつらを利用させてたま
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ