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俺、リア充を守ります。
第2話「Cの追憶/運命の始まりの夜(ビギンズナイト)」
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を分けてもらっている俺を始めとしたカプ厨からをも、供給源ごと幸せを奪っていることに等しい。

 そんなことは絶対に許さない!絶対にだ!!

「話は大体わかった。俺はコレでどうすればいい?」

 受け取ったスマホを見ながら、Dr.シャインに問掛ける。

「使い方は彼が教えてくれる」
「彼?」
『俺だよ』
「ん?」

 スマホの画面をよく見ると……

『よっ!』
「うわあ!喋った!!」
『うるせえ!スマホが喋って悪いかよ!!」

 ロボ顔のアバターが画面いっぱいに表示されていた。

「彼の名は、ヒーローフォンナビゲーションシステム。新生した君のこのスマホ、ヒーローフォンの説明役であり、君の相棒だ」
「俺の……相棒?」
『そうだ。お前はこれを使って、変身して戦うんだ』
「俺が……変身して戦う?」
『そう』
「ジェラシェードと?」
『そうだ!』

 マジか……。そんな夢みたいなこと……。

 でも、それが本当だとしたら……。

「なあ、どうして俺なんだ?」
「それは……」

 その時、辺りが急に薄暗くなった。

「ッ!?」
「不味いな……奴ら、もうすぐやって来るぞ!!」
「何だって!?」
「すまない、後のことはナビゲーションシステムに聞いてくれ」
「ちょっと!質問はまだ……」
「本当にすまない!今の私には時間が無いんだ!後は頼んだぞ!」
『了解マスター!ほら、行くぞ!!』
「待って!せめてどうして俺が選ばれたのかくらいは聞かせ──」

 言い終わらないうちに、俺の意識は再び暗闇の中に落ちていった……。



 ────────目が覚めると、夜は明けていなかった。

 なのに枕元に置かれたスマホが、目覚ましのアラームを鳴らしている。アラームを止めて時間を確認すると、午前2時半。あれはやっぱり夢だったのだろうか?

『よう。目が覚めたか、相棒』
「って夢じゃねぇぇぇぇぇ!!」
『うるせえ!お前の家族が起きちまうだろ!』

 ああ、そうだった。でも、俺のスマホに表示されているのは間違いなく、夢の中に出てきたヒーローフォンナビゲーションシステムだ。

『今すぐ家を出る支度しろ。もうすぐ奴らがやって来る』
「奴ら……ってジェラシェードの事か!?」
『ああ。あと30分くらいで空間移動予測地点に現れるはずだ。説明は後だ、急げ!』

 何が何だか分からないが、こうしちゃいられない。俺はジャンパーを羽織ると、玄関まで忍び足で降りて行った。

 靴を履き、音をたてないようにドアを開け、こっそりと鍵をかける。

 マップを確認した後、俺の愛車ともいえるマウンテンバイク「シルバー4号」で走り出す。場所は郊外、解体予定の廃ビルだ。

「で、何で俺が選ば
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