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俺、リア充を守ります。
第2話「Cの追憶/運命の始まりの夜(ビギンズナイト)」
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香もとんでもないライバルと巡り会ってしまったな……。

 とりあえず、ティッシュを持ってこなくては。
 周りを見回すと、未春さんがティッシュ箱を用意していた。

「千優くんなら、そうすると思ったわ」

 読まれていたか、流石未春さん。

「有難うございます」

 お礼を言ってティッシュ箱を受け取り、三人の所へ持っていく。

「ほら、バカやってないでまず顔拭けよ。泣いてばかりじゃ、総二たちも暗くなっちまうだろ?」
「誰だか知りませんがありがどうごじゃいまず……チーン!」

 涙を拭く前に思いっきり鼻をかむ……ねえ……。アニメのギャグシーンなんかでよくあるこの光景、リアルで見たの初めてだぞ。

 とまあ、こうしてトゥアールと呼ばれた少女が涙を拭いている間に、俺と未春さんは、総二と愛香の手当てに移った。

 □□□□

 

 数分後

 手当ては終わり、トゥアールも泣き止んだので、俺は自分の事を説明する事になった。あと案の定、未春さんもガッツリ関係者だった。
 その順応力の高さには、流石厨二病マスターと言わざるを得ない。

 だが、まさか厨房の冷蔵庫が、いつの間にか地下にある秘密基地へのエレベーターになっていたのには驚かされた。

「スゲェ、いつの間にかこんな物が出来ていたなんて!」
「でしょ〜?千優くんにはいつか自慢したいなーって思ってたのよ〜」
「やっぱり、ヒロ兄でもテンション上がるんだ……」
「そりゃ、特撮好きなら誰でも一度は憧れるって!」
「うん、予想通り過ぎて、何か逆に安心するよ」
「そういえば、そのコートとサングラス、何?」

 地下への近未来的エレベーターに興奮していると、不思議そうな顔で愛香が尋ねてくる。

「ああ、変装用だ」
「「そんなに目立つ変装があるか!!」」

 あー、やっぱり突っ込まれる?一応気に入ってるんだけど。

「良いわよねぇ、ロングコート。着てるだけでヒーローっぽいくなるもの!」
「顔はちゃんと隠れていますし、雰囲気もピッタリ。問題ないのでは?」

 流石未春さん、分かっていらっしゃる。あとトゥアールも似たような趣味らしい。ホント面白いメンバーで構成されてるなぁ、ツインテイルズは。
 その殆どが身内なんだけどね。

「そろそろ基地に出ますよ」

 エレベーターの表示を見ると、いよいよ到着だ。
 重たい鉄の扉が開いた先には……なんと、特撮やアニメ、SF作品なんかでしかお目にかかれないような地下秘密基地が広がっていた。

「うおお!なんか凄ぇ!カッコいい!!」
「でしょでしょ〜!」

 未春さん自慢げだな。まあ、家の下に世界を守るヒーローの秘密基地がある家、なんて世界中探してもここしかないだろう。俺だって自慢したくな
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