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俺、リア充を守ります。
第2話「Cの追憶/運命の始まりの夜(ビギンズナイト)」
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「に、人間!?」

「人間が何故こんな時間に!?」

 あ〜、そりゃ正論だな。普通こんな時間に起きて廃墟なんてくるのは、肝試しか心霊映像を撮りに来る奴だけだろうしな。

「大方、肝試しか何かで迷い込んだんでしょう?」

 スーツ着た蜘蛛……いや、タランチュラみたいなエレメリアンが問いかける。確かに、普通の人間ならそう答えるだろう。

 だが、俺がここに来た理由は違う!!

「残念だが、それは違うぜ!」

 ……エレメリアンたちの表情が変わった……ように見える。特撮の怪人スーツみたいな顔しているから表情は変わらないように見えるが、あいつらの空気が変わったような気がするのは確かだ。

「俺がここに来たのは、お前たちを倒すためだ!!」

「何ッ!?お前、ツインテイルズの仲間か!?」

 別にそういう訳じゃないけどな。

「ならば帰す訳にはいかないな……。捕らえろ!!」

 魚型のエレメリアンの指示で、いつものモケモケ言う黒い戦闘員が俺を取り囲む。

「なるほど、まずは戦闘員からってことか!!」

『いや、まず変身しろy……』

「行くぞ!!」

「「「「「モケーッ!!」」」」」

 十何体かの戦闘員が一気に押し寄せてくる。

『こんな数のアルティロイド、生身で相手に出来るわけ……』

「こいつらアルティロイドっていうのか。覚えておくぜ!」

『いや、俺の話聞k……』

「オラァ!!」

 ナビゲーションシステムが話している間にすぐそこまで迫っていたアルティロイドを殴り飛ばす。……とアルティロイドはあっさりと吹き飛ばされた。

『って、えええええ!!』

 うわ、スゲェ飛んだ。今殴られた奴、壁に思いっきりぶつかったぞ……。

 続いて隣にいたアルティロイドにも、蹴りを入れ、さらに二段蹴り、回し蹴りを連続で繰り出す。

 アルティロイド達はどんどんやられていった。

『……お前、本当に生身の人間か?』

「水影流柔術ってすげえな、こんなに威力あるのか!」

『いや、そんな武術云々の問題じゃないぞ!!』

 喋っている間にあと一体だ。それじゃ、俺が気に入っているあの技で……、

「水影流柔術奥義!鯉之滝登理コイノタキノボリ!!」

 助走をつけ、アルティロイドの身体に飛び蹴りを入れる。

「モケェェェェェ!!」

 最後の一体も派手にぶっ飛び、そのまま消えていった。

「良しっ!!」

『……もう、突っ込むの諦めようかな……』

 さて、エレメリアン達の方を見ると連中はかなり驚いていた。

「まさか生身でアルティロイドを全滅させるとは……」

「なんて奴だ!!」

「この人間……一体……?
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