第17話 リップシュタットの密約
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デ中将
の12名。
銀河英雄伝説のファミコン版ゲームに登場する謎の提督ハウサーが何故かこの世界にもいたので、つい勢いで元帥府に入れてしまった。
まあ、優秀そうなので良しとしよう。
他にもフォーゲルやエルラッハなど俺の派閥に属する将官は大勢いるが、ここでは述べないでおくものとする。
うん、これで態勢は盤石だな。
どうしてドロッセルマイヤーが入って無いのかだって?
その答えは後のお楽しみだ。
後は、たくさんいて邪魔な門閥貴族どもとラインハルトの双方が争って消耗してくれればいい。
* * *
宇宙暦797年/帝国暦488年 2月19日、帝国と同盟の間で捕虜交換が行われた。
捕虜交換式の帝国軍代表はジークフリード・キルヒアイス中将。
原作と違い、未だ中将である(原作では上級大将)。
捕虜交換は何事もなく無事に終了した。
だが誰もが、そのすぐ後に来るであろう嵐を予感せずにいられなかった。
・・・・・
帝国では、新皇帝エルウィン・ヨーゼフ2世を擁したローエングラム侯ラインハルトとリヒテンラーデ公に対し、帝国で1、2を争う権政家であったブラウンシュバイク公とリッテンハイム侯は協力して、これを密かに排除することを誓いあった。
一方、残りの一人であるアドルフ・フォン・ハプスブルク大公は不気味な沈黙を守り(単に部屋に引き籠ってネトゲをしていただけであるのは知らない方が良い真実である)、別段目に見える行動を起こさなかった。
かくて、皇帝派リヒテンラーデ・ローエングラム枢軸と反皇帝派ブラウンシュバイク・リッテンハイム連合との対決の気運は急速に高まりつつあった。
そんな中、マリーンドルフ伯爵家の令嬢ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフは密かにある人物の元を訪れていた。
「おや? これはお久しぶりですなヒルダ嬢」
「ええ、閣下こそご健勝でなによりです。昨年のカストロプ動乱では父をお救い頂きありがとうございました」
「それで、どのようなご用件でしょうかフロイライン? まさか、そのようなことを言う為だけにいらしたわけでは無いでしょう?」
「この度の内戦に際して、マリーンドルフ家は閣下にお味方させていただくこと、申し上げに参りました」
「へぇ、内戦とは?」
「明日にでも起こるであろうローエングラム侯とブラウンシュバイク公との。そして、その勝者と閣下の最終決戦です」
「大胆だな。例えそうなったとして私が勝つとは限らないが?」
「閣下はお勝になります。ブラウンシュバイク公とリッテンハイム候は一時的に手を結んだだけのことで、お互いに協力しようという意思に欠けます。なにより、軍の指揮系統が一本化されていないのが致命的です。全体の兵力は閣下やローエン
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