暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第8章:拓かれる可能性
第255話「情報整理」
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らせて回るのを追いかけるように、どんどん勢力が広げられました」

「対抗勢力がいるはずだが……そっちはどうなんだ?」

「残念ながら、私達は逃げ回っていたのでそこまでは……。ただ、何度か倒された敵の神を見かけました。そこから考えると、ある程度は拮抗しているかと」

「戦線もあったからな……一応、イリスの対となる“光の性質”の神も、かなりの強さを持っている。総力戦になったとしても、長引くだろう」

 洗脳された神を元に戻す事も神によっては可能だ。
 優輝達がイリスの出鼻を挫いた事で、洗脳による勢力増大も抑えられていた。
 これによってお互いの勢力は拮抗していると優輝は考えた。

「……要は、今も神界では戦いが続いていると言う事だ。……父さんと母さんは、逃げ回っていた彼女達に助けられたのか?」

 神界の情報を優輝が纏める。
 同時に、両親がどうやって助けられたのか確認のため尋ねた。

「その通りじゃ。イリスとの戦いは儂らも見ておった。二人が消滅させられそうになった時に、咄嗟に儂が空間を“廻した”。座標を入れ替えて緊急避難させたのじゃよ。……尤も、引き際を誤っておれば儂らもやられていたじゃろうな」

「そうですか……。ありがとうございます」

 本人の代わりに天廻が答える。
 あの時、助けがなければ間違いなく二人は消滅していた。
 だからこそ、優輝は天廻に感謝した。

「一通り説明したが、細かい事は各自聞いてくれ。じゃあ、次の話に移ろう。どちらかと言えば、こっちが本命だ」

 一拍置き、優輝は全員を見渡す。
 本命の話と聞き、全員が注目する。
 そして、優輝はその話題を口にした。







「……神界に攻め入る、及びイリスの討伐についてだ」

 そう言って、優輝は攻勢に出る事を宣言した。














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