暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第8章:拓かれる可能性
第255話「情報整理」
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るため詳しいのは当然だ。

「封印が解けた直後、まず私はサフィアちゃんを逃がしました。その後、私と近くにいた神でイリスを足止めしましたが……元より封印ぐらいにしか長けていませんから、当然のように私達は敗北、洗脳されました」

「その間に、私が他の神に封印が解けた事を知らせました。ですが、一部の神はむしろイリスに味方してしまいました」

「イリスと同じような……端的に言えば“悪役”のような“性質”の神だな。イリスのように“性質”に囚われた神や……それこそ神界がどうなっても構わない神はイリスに味方する」

 ルビア、サフィアの説明に優輝が補足する。
 これは司達も推測はしていた事だ。
 帝に至っては、実際にイリスに味方していた悪神と戦っている。

「その後、ソレラさんとエルナさんのように、姉妹神の特徴を活かして姉さんを正気に戻す事に成功しました」

「正気に戻るまでの記憶もありますが、その間イリスはずっと戦力を増やしていましたねー。とにかく孤立していた神を洗脳して数を増やしていました」

「ただ、単純に正気に戻しただけでは姉さんは敵陣の中にいたままです」

「そこで、儂の“性質”使った訳じゃ」

 “廻す性質”により、空間と空間を“廻す”ように入れ替える事が出来る。
 加え、姉妹神の特徴により、サフィアがルビアの居場所を特定した。
 それによって、ルビアだけを近くに転移させ、正気に戻したのだ。

「儂の“性質”と、敵の居場所さえ分かれば決して捕まらん。じゃから、たった四人でもイリスの勢力内で動けたのじゃ」

「……四人?」

「私も一緒にいたんだよ」

 誰かが疑問に思った呟きに、エルナが答える。

「私が天廻様と合流するまでに、ソレラさんとエルナさんとも合流していたのです。しかし、途中で奇襲を受けて、天廻様の力で逃げるまでソレラさんが殿に……」

「私が残って囮になった方が、結果的に一番戦力ダウンを抑えられますからね」

 ソレラとエルナは二人で一つだ。
 だが、二人どちらかが欠けるならば、ソレラの方がマシだった。
 サフィアも、ルビアを正気に戻すため不可欠だった。
 だから、ソレラが囮になったのだ。

「話を戻しましょう。逐次神界の様子を見ましたが、どこもかしこも戦闘になっていましたね。正しく前回の大戦の再現です」

「僕らが前回見た戦線も、所詮は氷山の一角だろうな。再現とも言える程なら、もっと規模が大きいはずだ」

「っ………」

 実際に神界に行ったメンバーは、優輝の言葉に息を呑む。
 あれだけでも、かなりの激しさだったのだ。
 それが、ほんの一部でしかない事に戦慄した。

「イリスの初動が早かったためか、洗脳された神はかなりいますね。サフィアちゃんが知
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