暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第8章:拓かれる可能性
第255話「情報整理」
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「……ぅ、ん……」

 優輝と優奈によって創られた仮拠点。
 その医務室に相当する部屋で、リンディが目を覚ます。

「あ、艦長!目を覚ましましたか?」

「……エイミィ?ここは……」

 目を覚ませば、知らない場所だ。
 辛うじて医務室のような部屋なのは理解できるが、アースラは撃墜されたため、別の次元航行艦なのだろうかと、リンディは考える。

「優輝君達が作った仮拠点……らしいです。とにかく、詳しい説明をするので、艦長も来てください」

「………」

 エイミィも詳しい事は理解出来ていない。
 だからこそ、その説明を聞きに行こうとしていた。
 そんな中、リンディはエイミィが言っていた言葉から、一つの事実を確認した。

「(……そう。緋雪さん達は、彼を取り戻したのね)」

 優輝が戻ってきていると言う事。それだけは理解出来た。
 つまり、先の戦いは何とかなったのだろうと、そこから推測も出来た。

「分かったわ。すぐ向かいます」

 艦長としての態度に切り替え、起き上がる。
 身支度しようとして、髪や顔以外は整っている事に気付く。
 戦闘でボロボロだったはずの服は、何故か綺麗な状態になっていた。
 眠っている間に、優輝や優奈が全員の服なども直しておいたのだ。







「……集まったようですね」

 リンディが向かったのは、大学の教室のような大広間だ。
 説明する側が前に出て、それ以外は席に座る形になっている。
 リンディが入った所で、前に立つ優輝の隣にいたルフィナが言った。

「よし、全員じゃないけど……聞いてほしい人は集まったな」

 集まったのは、あの場でずっと戦っていた緋雪達に加え、リンディや澄紀を始めとしたそれなりの立場の者だ。

「(直接交流があった人と……私含め、部下など複数の人に情報を伝達できる人を集めたと言った所ね……。まぁ、全員に伝えるのは難しいから当然だけど)」

 入ってすぐにリンディはどういった意図で集めた人員なのか見抜く。
 尤も、今の状況ではそんな気にする事ではない。すぐに席に座った。

「さて……情報を整理する前に自己紹介をした方がいいだろうな。頼む」

「じゃあ、トップバッターは私ね」

 情報を整理する前に、名前と素性は知っておいた方が良い。
 そう判断して、まずは優奈から名乗る。
 優奈の存在を元々知っていた者もいるが、正体そのものを知っている者は少ない。
 そのため、彼女も一度詳しく自己紹介すべきだと判断したのだ。

「椿とか、一部の人は知っているだろうけど、私は志導優奈。以前、優輝が神降しをした代償によって生まれた人格にして、もう一人の優輝よ。
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