第四幕その五
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「私が紹介させてもらいます」
「そうしてくれるのね」
「私がフェアリーの女王です」
「貴女がなのね」
「名前はヨシノといいます」
「マユといいます」
今度は赤い瞳と髪の毛の娘が名乗りました。
「首相です」
「アイリです」
藍色の瞳と髪の毛の少女が言いました。
「内務大臣です」
「ミナミです」
黄色い瞳と髪の毛の娘でした。
「外務大臣です」
「ナナミです」
紫の瞳と髪の毛の娘です」
「典礼大臣です」
「カヤです」
緑の瞳と髪の毛の少女も名乗りました。
「法務大臣です」
「ミユです」
オレンジ色の瞳と髪の毛の女の子が最後でした。
「財務大臣です」
「私達七人が、です」
またヨシノ女王が名乗りました。
「フェアリーの七人です」
「そうなのね」
「この度ラベンダー熊さんに呼ばれて」
そしてというのです。
「七人でお邪魔しました」
「貴女達七人はお友達なのよね」
「はい、生まれた時から一緒の」
女王はケーキに笑顔で答えました、七人共赤い薔薇のドレスを着ていて背中には蝶々の羽根があります。大きさも同じ位です。
そこで、です。女王は言うのでした。
「お友達です」
「そうよね」
「はい、それでいつも一緒にいて」
「それで、ですね」
「七人でいまして」
それでというのです。
「政治もしています」
「若し私達の誰か欠けても」
こう言ったのはヨシノでした。
「駄目なんです」
「そうなのよね、七人それぞれがお仕事をしないと」
アイリは少し心配そうになってヨシノに応えました。
「政治は出来ないよね」
「それぞれの大臣のお仕事があるから」
それでとです、ナナミも言います。
「それぞれ真面目に働かないと」
「真面目に働いたら」
まさにとです、ミナミも言いました。
「七人全員がそうしたらいいけれど」
「本当に一人でもいなくなったら」
カヤはそう考えただけで不安になる感じでした。
「私達の国も」
「そう思うしね」
それだからとミユも言うのでした。
「いつも力を合わせて頑張ってるわね」
「それはどの国でも同じだね」
まさにとです、王子も応えました。
「誰かが欠けてもね」
「国はですね」
「動かないんだよね」
「本当にそうですよね」
「僕もわかってるよ、このことは」
「若しも」
また言う女王でした。
「私達の誰かがいなかったら」
「そうだよね、我が国も」
「リンキティンク王のお国も」
「王様がいなくて大臣の人達もいなくて」
「王子様もおられないと」
「やっぱり動かないね」
「わし等は時々旅行に行ってもな」
それでもとです、リンキティンク王も言いました。
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