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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
すごいことを暴露された件
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奪い、己のリビドーを満たすためだけに集めてきた。
しかし、悪人としては三流、いやそれ以下なのだ。

「大した美学もない、それに全くもって在り方が美しくない。"あれ"を悪人というカテゴリに入れるのならば元々そこにいた悪人が可哀想だ。」
「…そうね。」

仕事詰めの毎日、更にはよくわからない意味不明な宗教団体、そして葛城財団。
そんな日々のストレスの原因を今だけは忘れたいがのように、真壁社長はキツめのカクテルをぐいと飲み干す。

「ねぇ、モリアーティさん。」
「悪人の手も借りたい、といったところかネ?」
「…正解。」

互いにニッと笑う。

「三笠、オーシャンビヨンド、そしてハインド商会、その他様々な組織からなる同盟、それに私達も喜んで協力させてもらおう。」
「だとしたら記念に乾杯ね。おかわり、もっとキツいやつちょうだい。」

空のグラスを差し出され、モリアーティはまた別のカクテルを作っていく。

「私が望むのは葛城財団の壊滅。」
「奇遇だネ、私もだ。ではその壊滅を願って…乾杯。」


?

「あの…。」
「ふぇ…なに?」

場所は変わり皆が食事を楽しんでいる所では

「館長様…このままでは紫式部さんが…死んでしまいます。」

ドレイク船長の取材で夢中になっていた葵が振り向くと、そこには水の入ったグラスを持ったシェヘラザードと、

「紫式部…生きてる?」
「」

自分と一緒にドレイク船長と飲み比べ対決を強要され、机に突っ伏してぴくりとも動かなくなった紫式部の姿が。

「ははっ!なんだいなんだい!?根性ないねぇ!!」
「…かえりたい」

そんな紫式部をドレイク船長は豪快に笑い飛ばすが、本人からしてみれば笑いどころではなかった。

「紫式部、ねぇちょっと!」
「ゆ、揺すらないでください…出ます。」

不必要に身体を動かすと戻しかねないので彼女はふらふらと立ち上がり、どこかで横になろうとする。
しかしかなり飲んだのだろう。
ふらふらしていてどこか危なく、それに真っ直ぐ歩けてすらいない。

「あぶなっ!」

数歩歩き、見事につまづいたのでとっさに葵が支える。

「大丈夫?」
「大丈夫じゃありません…。」

顔が青い。
これはマズイなと思ってどうしようかと悩むがちょうど目に入ったのはさっきからいるシェヘラザード。

「あの…お水をどうぞ。」

彼女はよく自分の図書館を利用しており、紫式部とはよく話し合う仲だ。
シェヘラザード自身もそんな仲良しの紫式部が大変なことになっているため、こうしてお水をもって駆け付けてきてくれたのだろう。

「うん、ありがと。」

しかし葵は、好意で持ってきてくれた水を

「ああ…っ!」

自分が飲んだ。
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