第95話
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りえない……この工房をハッキングした上、人形達の認識すらもハッキングするなんて……!
「まさか――――――あの時か!?という事は本拠地を襲撃したリィン君達の”真の目的”は”本拠地だけでなく、本拠地を含む地精全ての拠点を潰して地精に地精の施設を使用できないようにして、それらによってオズボーン宰相達への技術による戦力提供を封じる事”だったのか……!」
本拠地での自分の発言を思い返したゲオルグは厳しい表情を浮かべた。
「…………ハハ………まさか、”黄昏”に備えて遥か昔から準備をしてきた地精が僅か数日でここまで徹底的にやられて追い詰められるなんて、本当に君は君にとっていい意味でのとんでもない想定外に恵まれたものだね、リィン君………」
そしてゲオルグは乾いた声で笑った後疲れた表情で肩を落とし
「黄昏の”呪い”を利用した”守護者システム”……本来は”要塞”を守る”杭”の防衛システムとして使う予定だったから、こんな所で使いたくはなかったんだが……それぞれの拠点からの撤退の為の準備時間を稼ぐためにも使うしかないね………ハア……アルベリヒが目覚めてそれを知った時の反応を考えると今から憂鬱になってくるな……」
重々しい様子を纏ってある決断をしたゲオルグはカプセルの中に眠り続けているアルベリヒに視線を向けた。
〜拠点内〜
一方その頃、拠点に潜入して制圧をする為の精鋭部隊であるデュバリィ達”鉄機隊”は別の出入口から拠点に潜入していた。
「……どうやら、この近辺には人もそうですが人形の気配も感じられませんね。」
「ああ、主力部隊による敵戦力の惹きつけが上手く行っているようだな。」
「ふふっ、それじゃあ始めましょうか、遥か昔から暗躍し、私の”古巣”であったあの”教団”や”結社”すらも手玉に取った”地精”に”止め”を刺す戦いを。」
拠点内に潜入したオリエとアイネスはそれぞれ敵の気配が感じられない事を感じ取り、エンネアは意味あり気な笑みを浮かべてデュバリィに号令を促し
「ええ。――――――”鉄機隊”、黒の工房・アイゼンガルド拠点の制圧を開始しますわよ!」
「おおっ!!」
エンネアの言葉に頷いたデュバリィは号令をかけてエンネア達と共に行動を開始した。
〜同時刻・オーロックス拠点・正門〜
同じ頃、オーロックス峡谷にある黒の工房の支部も襲撃を受けていた。
「これ以上近づけさせるな……!撃て―――!」
猟兵の指示によって猟兵達は進軍してくるメンフィル軍に銃による一斉射撃、導力砲による砲撃を行ったが重装備かつ身の丈程ある大盾を構えながら前に進む重騎士達には物理攻撃である銃撃や砲撃はあまり意味をなさず
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