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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
幕間〜士郎となのはとヴィヴィオのとある1日
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(なのは、悩みがあるんでしょ?見てればわかるよ。なのはの悩みならいつでも相談に乗るよ)
(フェイトちゃん……ありがとう。じゃあ、聞いてくれる?)
(うん)
(士郎君の事なんだけど……私にとって士郎君の存在ってなんなんだろう、って)


士郎の存在……?


(クロノ君やユーノ君に感じるのとは別の何かを感じるんだ。でも、それがなんなのかわからないの)
(どういうこと?)
(なんだろう、一緒にいるといろんな気持ちになるの。嬉しかったり、恥ずかしかったり、すごく安心できたり、もやもやしたり……)


何だろう、私にも覚えがある。それはつい最近の事だが。私は悩んではいないし、今は前より毎日が楽しくなっているからあまり気にしていない。でも、なのはは違うようだ。


(私もわからないや。相談して、って言っておきながらごめんね……)
(ううん、いいの。少し楽になったから。それじゃ、おやすみ)
(うん。おやすみ)


なのはの迷い。それは私がランスに感じている感情と同じもので悩んでいるようだった。
この気持ちの正体。私はわからなくてもいい、と思ってるけどなのはが答えを求めてるなら一緒に探すのもいいかな、とも思えた。



side はやて



今日、シフトをいじってなのはちゃんを士郎と出かけさせたが……自分の気持ちに気づいただろうか。
ここんとこ悩んでるみたいやったからな。いつもどこか上の空やし。
ヴィヴィオの事もあるし、早く吹っ切ってほしかった。フェイトちゃんも同じだが、こちらは気づかずとも楽しんでいるようだ。……まぁ、初恋だろうし、わからんのも無理はないんやけどな。



…………にしても、年下のスバルやティアナよりそういうことに疎いってどうなんや。
男たちも男たちで士郎は全く気づいとらんし、ランスはランスでわかっていながら楽しんでるところがあるからなぁ……。
まったく、二人とも厄介なのに惚れてもうて、キューピッド役は苦労するわぁ〜。


当事者たちの親友と主、というポジションの彼女は仕事よりこっちで疲労がたまっていた。



………それでいいのか機動六課よ。
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