第16話 アムリッツァ星域会戦
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先ほど避わされた第十三艦隊を背後から撃つぞ、メックリンガー艦隊と挟み撃ちにする。主砲を短距離砲に切り替え、ワルキューレを出撃させろ」
ビッテンフェルト艦隊は第十三艦隊を挟み撃ちにするべく180度の回頭を行う。
「今だ、全砲門、背後の空域で回頭する黒い艦隊を撃て!」
回頭中に第十三艦隊の砲撃を浴びたビッテンフェルト艦隊は大損害を出す。
今のところ、戦況は互角であった。
* * *
<アドルフ>
「閣下、前方空域に宇宙機雷群を確認しました。数、およそ4000万」
「予想通りだな、ゼッフル粒子を出せ」
「はっ」
指向性ゼッフル粒子が機雷群の中に放たれる。
俺たちの艦隊が背後に現れたときの反乱軍の顔は見ものだな。
……いや、実際には見れないんだけどさ。
現実って時に厳しいよね。
「主砲、撃て!」
ゼッフル粒子が起爆し、その爆発は周囲の機雷に誘爆。そしてまた周囲の――という風に爆発の連鎖を作っていく。
そうして、4000万あった機雷は残らず宙に消えた。
「全艦、全速で突入し敵の後背を突け!」
はっはっは、勝利の女神が下着をチラつかせているぜ!
このまま犯しちまうか〜。
……ん?
あれ?
何かおかしいぞ。
原作では第五、第八、第十三艦隊の3個艦隊が帝国軍の追撃を振り切ってアムリッツァに辿り着くことに成功し、アムリッツァで第八艦隊がビッテンの艦隊に壊滅させられるから残りは2個艦隊だけのはずだ。
だから、敵に3個艦隊が健在なように見えるのは俺の見間違えだろう……。
最近疲れているからな(主に夜遅くまでのエロゲのやりすぎで)。
目薬は何処だ?
「攻撃開始! 特に一番左の第十二艦隊を重点的に狙え、端から順に潰していくんだ」
何にせよ、不確定要素はここで潰しておくに限る。
アーメン!
* * *
同盟軍第十三艦隊の旗艦ヒューベリオンのレーダーが背後に新たな機影を捉えた。
「背後に新たな敵艦隊出現! 数……お、およそ50000!!」
「50000隻!?」
艦橋にいた全員の顔が驚愕に染められる。
「まさかっ、機雷原はどうしたのだ!?」
「突破された模様!」
突入したハプスブルク艦隊以下4個艦隊は同盟軍を背後から一方的に砲撃する。
標準時10月15日 23時―――勝敗は決した。
* * *
アムリッツァ星域で帝国軍と相対した同盟軍は、ハプスブルク艦隊に背後を突かれ壊滅の危機にあった。
特に、攻撃を集中して受けたボロディン艦隊の被害は凄まじく、旗艦ペルーンを始め分艦隊旗艦のほとんども撃沈された。
もはやこれまでと同盟軍の各艦隊は撤退行動に移る。
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