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Fate/WizarDragonknight
ウィザードvsアナザーウィザード
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ド』

 ウィザードが爆発させたのは、あくまで魔法陣のみ。その事実に気付くより、アナザーウィザードが一手速かった。

『ライト』
「ぐあっ!」

 突如の光が、ウィザードの視界を塗り潰す。白い光の次に、暗転した視界。全身の痛みが、アナザーウィザードの反撃だとすぐに分かった。
 地面を転がったウィザードは、いつもの感覚から、次に使う指輪を探り当てる。
 だが、視力が戻ったとき、アナザーウィザードも同じようにベルトに手を出すのが見えた。

『バインド プリーズ』
『バインド』

 繰り出された、同じ魔法。
 もはや拘束具としてではなく、攻撃のための鎖はそれぞれぶつかり合い。

『ウォーター シューティングストライク』
『ウォーター』

 水と水がぶつかり、大きな洪水がその室内で巻き起こる。

『ハリケーン スラッシュストライク』
『ハリケーン』

 波が引いたあとを、竜巻と竜巻が荒らしまわり、

『チョーイイネ グラビティ サイコー』
『グラビティ』

 地球上にあってはならない重力変動が、この場を支配する。

「くっ!」

 重力の波より離れたウィザード、ランドスタイルは、もう一度改めてルビーの指輪を使う。
 火のウィザードは、同じく崩れそうなアナザーウィザードを見据えた。

「君は、絶対に間違ってる……君がやってきたことだって、許されることじゃない」
「黙れ!」

 アナザーウィザードは、大きく手を振って否定し続ける。
 だが、ウィザードは止まらない。

「だから、これ以上は……悪い夢も、聖杯戦争も。もう、終わりにしよう」

 ウィザードは、切り札の魔法を使う。
 これまで、多くの人々を守ってきた魔法。
 これまで、多くの絶望を打ち破ってきた魔法。

『チョーイイネ キックストライク サイコー』
「はああ……」

 ウィザードの足元に、赤い魔法陣が出現する。そこから供給される、膨大な魔力が、その右足に熱い炎を宿らせる。

「ふざけるな……ふざけるな! ふざけるな!」
『キックストライク』

 アナザーウィザードも、ウィザードと同じく、キックストライクを発動した。まるでウィザードとは鏡写のように、魔法陣、動作、その全てが同じだった。

「私はユッキーと一緒になるの私はユッキーと一つになるの私はユッキーのお嫁さんになるの!」
「その希望を壊したのは……君自身だろ?」
「ちがっ……違う!」
「悪いけど……俺は、皆を……一人でも大勢を守るために戦っているんだ。皆を傷つける君を、許しておくことなんてできない!」

 そして、まさに鏡のように、二人のウィザードはバク転。ジャンプ。
 互いに魔法陣を貫き、

「だああああああああああああああ
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