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魔法使いへ到る道
5.お泊りですよ
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女の子がほしかったのよね』と。俺はいらない子だったのね。
 ああ、そうか。俺がいるから二人目を作れないのか。もしかしたら職場でチョメチョメしてるかもだけど。
 ……おえっ。なんで両親のそういうことを考えないといけないんだよ。気持ち悪い。
 ということで、なにやら随分と息巻いて夕食作りに取り掛かった母とそれに引っ張られていった父親を見て唖然としていた俺となのはだったが、思い出したように戻ってきた母にぐいぐいと押されてとある場所に押し込まれてしまった。
 お風呂場である。
「ご飯までちょっと時間かかりそうだから先に入っておいて。ちゃんと面倒見てあげるのよ?あ、なのはちゃんのお着替えはどうにかするから安心して」
 以上、お母さんの言い分である。
 いや、どうにかするって。外には出れないんだよ?さっきからニュースで市町村から大雨洪水注意報が発令されてるって報道されてるんだよ?危ないんだよ?
 色々言いたいことはあったものの、しかし俺となのはを浴室にぶち込んだ後ぴしゃりと戸を閉めてあわただしくどこかへ走っていってしまったからもうダメだろう。
「……まあ、いいか。入っちまおうぜ」
「う、うん」
 言ってさっさと服を脱ぐ。幾つになっても男の子は脱衣が早いものなのさ。すっぽんぽんになって浴室に進む。背後から「まってよー」と聞こえるがなんとなくスルー。
 我が家は自動的に湯船に水が張られて沸くシステムを採用している。お陰で手間がかからない。楽チン楽チン。
 風呂ふたを開け手を突っ込んで湯加減を確かめる。個人的には大丈夫だけどなのははどうだろうか。
 と、其処まで考えた時、なのはも入ってきた。視線を向ける。
 処女雪のように白くシミひとつない、年齢相応のハリのある肌。体型にメリハリなどなくストンとした寸胴ボディ。幼児特有のぽっこりとしたお腹ではないのが唯一の救いだろうか。まだ小学生なので羞恥心と言うものは持ち合わせていないのだろう。体を隠すことはしない。そのためまな板同然の『禁則事項です』や一本筋の『禁則事項だってば』が白日の下、丸々曝け出されているのだ。
 ……だからなんだっていう話だよ。
 いくら思考が成熟しているといっても、体はもちろん頭の根底のほうもほぼ六歳仕様になっている。性的興奮とかありえないわ。
 いくら俺がロリもイケるクチだとしても同い年の子にムラムラするほど堕ちちゃいない。いや同級生とか幼馴染とか大好きだけど。
「俺は先に体洗うけど、なのはは?」
「先におふろー」
 蒙古斑つきのお尻をフリフリと揺らしながら湯船に突入するなのは。湯加減の心配は杞憂だったようで、お湯に浸かったなのはは気持ちよさそうな声を上げた。おっさんか。
 シャワーノズルからお湯を出し体全体を濡らす。まずは頭からだな。
「すごーい。ケンジくんひとり
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