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魔法使いへ到る道
5.お泊りですよ
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と目で問いかけると、アリサはぐっと唇を噛んで声を抑える。ままごとをやろうと言い出したのはアリサなので、責任感の強いこの子はまじめに役割を演じているのだ。
 あんまりいじめすぎるのもアレなので、これからは軽く髪を撫でる程度にしておく。
 ぼーっとしていると30分アニメがエンディングを迎える。キリがいいのでそろそろ次のシナリオに移ることに。
 場所を変えて、現在寝室。父さんと母さんと俺とで毎晩川の字で寝ている大きめのベッドである。俺が小学校二年生くらいになったら一人部屋を与えられることになっているがそれまでは一緒に眠ることになっている。
 その大きいベッドに四人して潜り込む。俺とすずかの間になのはとアリサを挟むように。ペットと一緒に寝るのはどうかと思ったが、すずかとアリサの家ではそれが普通らしいのでいいのだろう。
 シーツを被り、目を閉じて眠る振りをする幼い演技派たち。小さく笑いながら、くぁ、と欠伸をする。
 少しだけ眠たくなってきた。見れば彼女たちも今にも眠ってしまいそうだ。
 音を立てないように枕元の目覚まし時計を操作し、一時間後にセットする。帰宅時間のことを考えてもこれぐらいが妥当だろう。
 窓の外から聞こえる雨音を子守唄代わりに俺はゆっくりと意識を沈めていった。


 起きたら外がすごいことになっていた。
 一時間のうちに雨脚は一足飛びに強くなったらしく、バケツをひっくり返したような豪雨になっている。家の中にいてもゴウゴウと鈍い音が響いている。
 この雨の中子どもが外を歩くのは危険だと判断したので、それぞれの家にお迎えを要請することになった。
 アリサとすずかの家はすぐに使用人の人が出てくれて車を回してくれることになったがなのはの家はどれだけ鳴らしても出なかった。誰もいないのだろう。
 仕方ないのでそれぞれの家の車に乗り込む二人を見送り、父さんと母さんが帰ってくるのを待つことにした。なのはが不安になったりしないように全力で騒ぎながら。
 五時を少し過ぎたあたりで両親が帰ってきた。びしょぬれの二人にタオルを渡しつつ、事情を説明。父さんから士郎さんに携帯で連絡を取ってもらうことに。
 現状、雨は時間が経つごとに強さを増し、排水路から水が溢れ出すほどになっている。車の使用もあまり褒められたことではなくなっており、外出なんて以ての外である。
 なのはを除いた高町ファミリーは全員翠屋におり、やはり外に出るに出られないらしい。この雨は夜中まで止むことはないとニュースでもやっている。
 そうして士郎さんが家族と相談して下した決断は以下の通り。
『今日は八代さんのお宅に泊めてもらいなさい』
 ウチも特に問題は無かったので、急遽なのははウチに泊まっていくことになった。
 ちなみにこの決定でウチの両親は大いに喜んだ。
 曰く、『
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