第二章
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外に出て観光をはじめた、山口の名所や街の中を巡ってだった。
そうして美味しいものも食べた、そして夜になるとだった。
ペンションに戻ってそこの食事も楽しんだ、その料理もだった。
随分美味く奈央は由実理にこう言った。
「ねえ、このペンションって」
「聞いてる以上よね」
由実理も言った、メニュー自体は普通だが味付けのいい洋食を食べつつ。メニューはハンバーグにポテトサラダ、野菜とベーコンのコンソメスープにパン、ミートソースのスパゲティといったものである。
「本当に」
「そうよね」
「奇麗でサービスよくて」
「お料理も美味しくて」
「こんないいなんてね」
「想像もしなかったわ」
「オーナーの人も優しいし」
彼女のことも話した。
「山口自体いいけれど」
「このペンションが一番かも」
「泊まるところも大事だからね」
由実理は奈央にパンを食べつつ話した、そのパンも美味い。
「旅行は」
「そうそう、旅行の時の本拠地だからね」
奈央もその通りだとスープを飲みつつ返した。
「やっぱりね」
「そのペンションがいいとね」
「旅行ってその分いいわよね」
「そうよね、他のお客さん達も満足してるみたいだし」
食堂にいる彼等もそうした顔だ。
「だったらね」
「ここはかなりね」
「間違いなくね」
二人でこんなことを話して夕食を楽しんでだった、その後はシャワーを浴びてペンションの食堂に戻ってそこで軽く飲んで寝た。
そして翌朝だった。
朝食を食べて外に出ようとした時だ。
ペンションの庭でオーナーが薄茶色の長い毛で耳が立っている小さな犬を抱いているのを見た、由実理はその犬を見て奈央に話した。
「うちの犬と同じ種類ね」
「確かチワワよね」
「ええ、その子よ」
こう奈央に話した。
「あの子は」
「オーナーさんワンちゃん飼ってたのね」
「そうみたいね」
「何か随分弱ってるみたいだけれど」
「どうしたのかしら」
二人でその犬を見て話しているとだ。
オーナーも二人に気付いて声をかけてきた。
「何か」
「あっ、ワンちゃん見まして」
「それでちょっとお話を」
「この子ですか」
オーナーはその犬を見て話した。
「そうですか」
「はい、チワワですよね」
由実理がオーナーに尋ねた。
「その子は」
「そうです、チワワです」
オーナーもそうだと答えた。
「名前は小太郎っていいまして」
「男の子ですか」
「もうすぐ二十歳です」
「犬で二十歳って」
「そうよね」
由実理も奈央もその年齢を聞いて驚いて言った。
「もうワンちゃんとしてはね」
「かなりの高齢よね」
「確か人間だと百歳位?」
「それ位よね」
「はい、もうかなりの高齢ですが」
オーナーもその通
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