全ての真実〜
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・これじゃあただの足手まといじゃない・・・」
「詠は悪くない。・・・済まなかった。俺がもっと警戒していれば・・・」
『いいじゃないッスか。オイラ達は全員で一人前で』
「いきなりちょーし良いんだよ、オメーは」
「くす・・・ま、気を使ってくれたお礼は言っておくわ」
・・・そして、ヨルコさん達から色々話を聞く。
「・・・」
まず、キリトとアスナが最初に気付いたのは、メンバーの生存情報を知るために、シュミットにメンバーの名前を書いてもらった洋紙を見たときだった。カインズさんのスペルが間違っていたのだ。一文字だけならまだしも三文字も違っていたため、キリトは全てに気づいたらしい。そしてラフコフ・・・ないし殺人プレイヤーが来ると思ったのは更に犯人に気付いたからだ。ヨルコさんやカインズさんの手口は大体は推理通りで、防具の耐久値と転移結晶を利用した死亡演出の再現だ。そして・・・
「・・・グリムロックさんは、最初は気が進まないようでした。帰ってきたメッセージには、もう彼女を安らかに眠らせてあげたいって書いてありました。でも、僕らが一生懸命頼んだら、やっとあの二つ、いえ三つの武器を作ってくれたんです。届いたのは、僕じゃないカインズさんの死亡日時のほんの三日前でした」
そう、カインズさんは全ての条件を揃えて別のカインズさんの死亡時刻に合わせたのだ。最初からグリムロックさんを犯人じゃないと考えた二人は、グリムロックさんを犯人と思うように俺達のミスリードを誘った。・・・実際にシュミットはあくまで大金を得たいが為にリーダーさん・・・グリセルダさんと言うらしい。グリセルダさんの寝床に回廊結晶のマーキングをしただけだ。
「・・・残念だけど、グリムロックがアンタ達の計画に反対したのは、グリセルダさんの為じゃないよ。《圏内PK》なんていう派手な事件を演出し、大勢の注目を集めれば、いずれ誰かが気づいてしまうと思ったんだ。結婚によるストレージ共通化が、離婚ではなく死別で解消されたとき・・・アイテムがどうなるか」
「え・・・?」
「・・・簡単に言えば、普通に殺しても指輪は手に入らない。何故ならストレージアイテムは全てグリムロックさん・・・いや、グリムロックに転送されるからだ。シュミット、多額の金を受け取ったんだろ?」
シュミットは頷く。
「そんな金を用意するには指輪を売却しないといけない。つまり、金を手に入れられたのは・・・」
「じゃあ・・・グリムロックが・・・?あいつが、メモの差出人・・・そしてグリセルダを圏外に運び出して殺した実行犯だったのか・・・?」
「・・・多分直接じゃなく、レッドプレイヤーに依頼したんだろうな。・・・腐った野郎だ」
更に聞けばグリムロックに
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