暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
全ての真実〜
[5/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
見にまとい、その右手には中華包丁のような形状の、赤黒い刃を持つ大型のダガーを装備しているのが、リーダーの“PoH”。エストックをカインズさんに突きつけ牽制しているのが“赤目のザザ”。毒ダガーを握っているのが“ジョニー・ブラック”・・・わお、トップスリー勢揃いだ。

「随分暇なんだな、ラフコフも」

「ンだと!この状況分かってんのかよ!」

「まあ待て。なあサキよ」

「・・・なんだよ」

「・・・お前、人を殺したいと思うか」

「・・・はっ、勧誘?おあいにく、興味ないな」

「・・・」

「ヘッドぉ!さっさとやっちゃいましょうよぉ!」

この二人もそうだが、さっきから沈黙を保っているザザにも恐怖を覚える。

「(この世界じゃなかったらなー・・・)」



この世界の俺は一回りも二回りも弱い。

「・・・ま、時間稼ぎ位にはなるさ」

『ま、待ってくださいッス・・・あと少し・・・』


「・・・」

ラフコフの三人がコチラを見据える。・・・その時だった。

「・・・そこまでです」


「動いたら首を飛ばすわよ」


ジョニーとザザの背後に詠と亞莎がローブを身にまとって、武器を首に突きつけ、立っていた。

「隠蔽スキルを最大まで上げてるプレイヤーはそういないわ」

「そこに装備で底上げして、極限まで高めました」


・・・詠に頼んだのは、亞莎に連絡して欲しいと言うものだ。多少の事態には対応できる筈だが・・・ラフコフは予想外だったのだ。

「さあ、首を落とされたくなかったら退きなさい」



・・・その時、PoHの口に笑みがあった。・・・そうだ!狙われる立場であるコイツらが簡単に背後を取られる訳が・・・!

「詠!亞莎!下がれ!」

「「え・・・!?」」



ジョニーが毒ダガーを亞莎に向かって投げる。

「くっ・・・!」

「こいつ・・・!」

亞莎がクナイで弾き、詠が首を斬ろうとするが・・・一人、フリーになってしまった。


「詠っ!」

「・・・!」

PoHがそのダガー・・・友切包丁(メイトチョッパー)を詠に振り下ろす。詠はソードスキルを発動させるが・・・

ガキャアアン!

「っ!」

詠が打ち負け、隙が出来る。PoHは笑い、今度は返すように振り上げる。

ズバァ!

「・・・ぐっ・・・!」


詠は咄嗟に左手を出し・・・その腕が飛ばされた。詠はバックステップで下がり・・・

ドスッ

「う、あ・・・」

注意がそれたタイミングで・・・亞莎の身体をエストックが貫いていた。

「・・・は、ぁっ!」

蹴り飛ばし、亞莎はヨルコさん達を庇うように前に経つ。

「詠ッ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ