全ての真実〜
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見にまとい、その右手には中華包丁のような形状の、赤黒い刃を持つ大型のダガーを装備しているのが、リーダーの“PoH”。エストックをカインズさんに突きつけ牽制しているのが“赤目のザザ”。毒ダガーを握っているのが“ジョニー・ブラック”・・・わお、トップスリー勢揃いだ。
「随分暇なんだな、ラフコフも」
「ンだと!この状況分かってんのかよ!」
「まあ待て。なあサキよ」
「・・・なんだよ」
「・・・お前、人を殺したいと思うか」
「・・・はっ、勧誘?おあいにく、興味ないな」
「・・・」
「ヘッドぉ!さっさとやっちゃいましょうよぉ!」
この二人もそうだが、さっきから沈黙を保っているザザにも恐怖を覚える。
「(この世界じゃなかったらなー・・・)」
この世界の俺は一回りも二回りも弱い。
「・・・ま、時間稼ぎ位にはなるさ」
『ま、待ってくださいッス・・・あと少し・・・』
「・・・」
ラフコフの三人がコチラを見据える。・・・その時だった。
「・・・そこまでです」
「動いたら首を飛ばすわよ」
ジョニーとザザの背後に詠と亞莎がローブを身にまとって、武器を首に突きつけ、立っていた。
「隠蔽スキルを最大まで上げてるプレイヤーはそういないわ」
「そこに装備で底上げして、極限まで高めました」
・・・詠に頼んだのは、亞莎に連絡して欲しいと言うものだ。多少の事態には対応できる筈だが・・・ラフコフは予想外だったのだ。
「さあ、首を落とされたくなかったら退きなさい」
・・・その時、PoHの口に笑みがあった。・・・そうだ!狙われる立場であるコイツらが簡単に背後を取られる訳が・・・!
「詠!亞莎!下がれ!」
「「え・・・!?」」
ジョニーが毒ダガーを亞莎に向かって投げる。
「くっ・・・!」
「こいつ・・・!」
亞莎がクナイで弾き、詠が首を斬ろうとするが・・・一人、フリーになってしまった。
「詠っ!」
「・・・!」
PoHがそのダガー・・・友切包丁を詠に振り下ろす。詠はソードスキルを発動させるが・・・
ガキャアアン!
「っ!」
詠が打ち負け、隙が出来る。PoHは笑い、今度は返すように振り上げる。
ズバァ!
「・・・ぐっ・・・!」
詠は咄嗟に左手を出し・・・その腕が飛ばされた。詠はバックステップで下がり・・・
ドスッ
「う、あ・・・」
注意がそれたタイミングで・・・亞莎の身体をエストックが貫いていた。
「・・・は、ぁっ!」
蹴り飛ばし、亞莎はヨルコさん達を庇うように前に経つ。
「詠ッ
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