全ての真実〜
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。まあ、そこは問題じゃないと思うけど」
「・・・離婚とかあるのか?」
『双方同意の場合・・・一方的に離婚したい場合はアイテム分配を自分ゼロの相手百にすれば一方的な離婚が可能ッス』
「それ、一人のストレージに入るの?」
「まず入らないな。容量を越えたアイテムはその場に全部ドロップ・・・だったかな」
「ふうん・・・」
「だから、離婚されそうな・・・ああ!」
俺は一つ気づいてしまった。
「自分がゼロで・・・相手が百になる方法がある」
『それは・・・?』
「“死別”だよ。その場合もその割合が適応される筈だ。・・・つまり、黄金林檎のリーダーさんが殺された時、アイテムは全てグリムロックに移動した筈なんだ・・・!だけど指輪事件の犯人は見つかってない・・・いや」
俺は口にするのを躊躇ったが・・・
「犯人はあの人だ・・・それなのに、この圏内事件の犯人はまるでその人が犯人だろうと思われる情報が沢山あった・・・」
「・・・ヨルコね?」
「そうだ・・・ヨルコさんは目的があったんだ。ヨルコさんは・・・あの日の事件の犯人を追っていた・・・」
俺はダガーを掴み、詠やリパルに止められる前に手に突き立てる。
ガッ!
『咲さん!?』
「あ・・・」
「やっぱり・・・な」
俺の手はコードによって守られ、ダガーは通らなかった。
「圏内PKなんてありゃしないんだ・・・」
「・・・でも、明らかにカインズとヨルコは・・・」
俺は方天画戟を掴み、家のドアを開き・・・
「咲?」
耐久値が限界のマントを路面に投げる。そして・・・
カシャアン!
・・・アイテムは地面に置くと自然に耐久値が減少する。
「詠、リパル、見たか?」
『見たッスけど・・・』
「今の・・・プレイヤーが死んだ時と似てないか?」
「・・・!」
「これに転移結晶を合わせりゃ・・・」
『さもHPがゼロになって消えたように見える・・・』
「じゃあ、ヨルコとカインズはコレを使って・・・?」
「ああ。カインズさんの時は結晶を使えばいい。ヨルコさん、厚着してたろ?アレはダガーを予め刺してあったのを誤魔化す為だったんだ。あの時は俺はよそ見してたけど・・・きっと床を蹴るなりなんなりして音を演出したんだ」
「何でそんなことを・・・」
「犯人を炙り出す為だよ。周りの人間が消されれば犯人は焦り出す。・・・この場合・・・」
「シュミット・・・ね」
「アイツは恐怖で幽霊の存在を信じている。そんな奴が死に物狂いですることは?」
『許しを乞う・・・』
「・・・ああ、となりゃカインズさんとヨルコさんはそこを
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