全ての真実〜
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なんつーか、自分を思い出して混乱したってとこかな。シュミットには悪いことをしたかもなぁ」
『でも・・・会えたじゃない。ボクは・・・こうして咲といる』
「・・・そうだな」
俺はホームに帰り、ソファに身を預ける。方天画戟をテーブルに立て掛け、詠が実体化する。
「・・・さて、どうするの?休みたいなら後はボクとリパルが情報を纏めておくけど?」
「いや、俺もやるよ。・・・正直こんな状況じゃ休めないし・・・と」
その時、アスナからメッセージが届いた。
「・・・」
「誰から?」
「アスナから。・・・シュミットからグリムロックがよく行っていた店の場所を聞いたらしい。・・・二人はそこで張り込むってさ」
『いいッスか?二人きりッスよ』
「う・・・」
俺は葛藤するが・・・
「か・・・帰るって言っちゃったからな・・・ま、まあ何かしたらキリトを外周から投げ捨てるだけだ」
「ほんと、アスナが絡むと見境ないわねぇ」
『きっとアスナさんだけじゃなく、詠さんでもッスよ』
「・・・ほ、本当?咲」
「・・・そりゃ、好きな奴の為なら何でもできる・・・ぜ」
「咲・・・」
『(一瞬で居づらくなったッス)」
俺は咳払いをして、ダガーを取り出す。
「こいつがヨルコさんの命を奪った凶器だ」
「・・・見た目はただの黒いスローイングダガーね」
「・・・」
俺はダガーを手に持ち・・・左手を広げ、そこに・・・
「ちょっと!何するつもり!?」
詠が俺の腕を掴む。
「・・・まあ、試しにちょっと・・・」
「バカじゃないの!何が起こるか解らないのに!!」
『そうッス!幾ら何でも軽率ッス!』
「お前らは親か・・・大丈夫だって、手に刺す程度で・・・」
「たった一撃でヨルコの命を奪ったのよ?手に刺しても・・・」
「・・・解ったよ」
俺はダガーをテーブルに乗せる。
『・・・そう言えば、やけにシュミットさんが怯えてたッスね』
「ああ・・・そりゃ、殺されるかもしれないって思ったら・・・」
「でも、武器を掻っ払ったってことはかなり最初から怯えてたって訳よね。ヨルコは・・・」
「そう言えば・・・」
最後の会話・・・ヨルコさんは落ち着きすぎてた気がするし、シュミットは怯えすぎてた気がした。
「・・・」
「・・・あ」
「詠?」
「ふと思ったんだけど・・・結婚のシステムってどうなっているのよ?」
「ええと・・・リパル」
『ッス!方法は基本的にパーティーを組むのと似ているので割合するッス。結婚するとお互いのアイテムストレージやコルが共通化されるッス』
「隠し事はできない訳ね
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