”果てなき希望”
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
けるように、天へ昇る。赤い無双龍は、そのまま龍騎の体を中心に渦を巻く。その中で、体をひねりながら、龍騎は飛び蹴りの体勢に入る。そして、その背後には、大きく口を開けるドラグレッダーがいた。
「だあああああああああ!」
ドラグレッダーから吐き出される炎が、龍騎の背中を押す。それが龍騎の体を強く押し、そのまま『9』へと突き進む。
炎の弾丸となった龍騎は、そのまま『9』を貫くミサイルとなった。地面を何度も跳ねながら、『9』はその勢いによって両足で自立する。
しかし、彼女はすでに白目だった。三百トンの攻撃力と、大きな火力は、すでにゾンビの息の根を止めていた。
そして、彼女が倒れる寸前に起こる、大爆発。龍騎のもとまで飛んでくるその爆発へ、ドラグレッダーが勝利の雄叫びを上げた。
「……」
ゾンビを倒した。そう理解した龍騎は、ベルトのエンブレムを外す。鏡が割れるように龍騎の体は粉々に砕け、その中からは青いダウンジャケットの青年がいた。
彼は、静かにハルトが走って行った先を見つめる。
「頑張れよ。マスター。……ハルト」
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ