第14話 破滅への序曲
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隻、護衛艦26隻から成っていた。
それを襲ったのは、ハプスブルク上級大将を総司令官とする4個艦隊50000隻。
「閣下、敵輸送船団を発見しました」
「よし、攻撃を開始しろ!」
「はっ、全艦攻撃開始! ところで、エロ本を読むのは後で自室でにしてもらいたいのですが……」
「ベルゲングリューン、お前も読みたいのか? この『熟女の罠 〜吸精鬼シリーズ4〜』は今俺が読んでるから『本当は怖い幼妻 〜悪魔の小指〜』か『枯れた触手 〜相手が悪かった〜』のどちらかを貸してやろうか? ちなみに、これ同人誌な」
「そういうことを言っているのではありません! 今は戦闘中ですぞ」
「だって、やること特に無いじゃん。この戦況で」
「……もう勝手になさってください」
と、戦艦バルバロッサの艦橋でこのようなコントが繰り広げられていたが、攻撃を受けた同盟軍はそれどころではない。
なにせ、戦闘力の無い輸送船を含めても100倍近い数の敵に襲いかかられたのだから。
「敵ミサイル多数、本艦に接近!」
「対応不能、数が多すぎる!」
同盟軍の輸送艦隊が全滅するまで、それほど時間は要しなかった。
そして、『輸送艦が帝国軍の攻撃を受け全滅』との報告を聞いたヤンは『遅かったか、もっと早くに何か手を打っておくべきだった……』と後悔したが、後の祭りであった。
* * *
――ドヴェルグ星域――
「何? 輸送艦隊が襲われた?」
ホーウッドは、画面越しのフォークから輸送船団全滅の報を聞かされていた。
『したがって当分食料の補給は望めません。必要とする物資は現地において調達してください』
「現地で調達だと? それでは我々に略奪をやれというのか!?」
『どう取るかは閣下のご自由です。私はただロボス総司令官からのご命令をお伝えしているだけです』
フォークはそう言って、画面が切れる。
ホーウッドは悩んだ末、現地からの食料の調達を命じた。
そして当然の如く、占領地では暴動が起こった。
――ヤヴァンハール星域――
「第七艦隊の占領地で暴動が起きました。第三、第八、第九艦隊の占領地でも暴動が発生しました。いずれも軍が食料の供与を停止したり、農民たちから食糧を徴収した為です」
「まったく見事だ、ローエングラム伯」
辺境星域の民衆から食糧物資を引き揚げておいて同盟側の負担を増大させ、補給線を断つことで同盟軍に民衆への食糧の供与の中止や徴収を余儀なくさせ、当初は食料物資を引き揚げた帝国を憎み同盟軍を歓迎していた民衆の怒りの矛先を同盟軍に向ける。
まったくもって見事な策であった。
――ビルロスト星域――
第五艦隊司令官のビュコック中将はスクリーンに映るフォ
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