第14話 破滅への序曲
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ば返ってそれを誘う事になりはせんか?」
「反撃の準備は十分に整える、それが大前提です。とにかく兵が餓えてからでは遅いのです」
「………分かった、貴官の意見が正しかろう。我が艦隊も撤退の準備をさせることにする。だが、総司令部にはどうするつもりか?」
「ビュコック提督にお願いして、ロボス元帥に上申して頂こうと思います。その方が私が言うより説得力を持ちますので」
「ふむ……それが良かろう。それではな」
画面が切れる。
「(間に合えばいいのだが……)」
だが、その願いが聞き届けられることはなかった。
* * *
ハプスブルク上級大将は、今回の全権を任されたラインハルトより命令を受けていた。
「ハイネセンから前線へ輸送艦隊が派遣される。敵の生命線だ、卿に与えた兵力の全てを挙げてこれを叩け」
「承知しました」
同盟軍の輸送艦隊を襲撃し補給線を断つ重要な任務である。
<アドルフ>
こいつ(ラインハルト)に命令されるの何かムカつくわ〜。
補給線を寸断しろって……これキルヒアイスの役目じゃなかったか?
ああ、なるほど。
カストロプを俺が鎮圧しちゃったから、キルヒアイスがまだ少将で艦隊司令官になってないのね。
俺の艦隊は約15000隻。
分艦隊司令としてアイゼナッハ、シュタインメッツ、ドロッセルマイヤー、ゼークト、レンネンカンプ、ミュラーの6人の少将がそれぞれ2000隻を指揮する。
これに、ソーディン、シュムーデ、ファーレンハイトの3個艦隊を合わせた約50000隻の大艦隊で作戦を行うことになる。
なら、第七艦隊に第十三艦隊と戦うのも俺の役目か。
キルヒアイスはまだ少将で率いる艦艇も3000隻程度だからな。
ところで、原作におけるキルヒアイス艦隊の戦力がヤン艦隊の4倍(約50000隻)ってのは意味不明で訳が分からん。
どっから艦隊が沸き出してきたんだ?
アムリッツァの最後だとルッツとワーレンの艦隊合わせても30000まで減ってるし……各艦隊の消耗分をキルヒアイス艦隊から補充したと考えてもかなり無理がある。
まあ、そんなのはどうでもいいか。
とりあえず、ハプスブルク領で大量の食糧物資の手配をしておこう。
反乱軍との戦いに結着がついたら、すぐさま辺境星域の民衆に供与する。
焦土作戦を決めたのはラインハルトであって俺じゃない。
そこで俺が逸早く困窮した辺境星域の住民を支援すれば、彼らの支持は俺に向くだろう。
平民の多い各艦隊の一般兵も俺の迅速な対応に好感を高めること間違いなしだな。
そしてラインハルトは……くくく、運が向いて来たぜ。
* * *
スコット提督率いる輸送艦隊は1000万トン級輸送艦500
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ