第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第19話 控え室にて
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位8人が予選を突破できる。
「はい。以上、簡単なルール説明な」
と、シリカにNPCから渡された紙を見て、控え室で待っている間、簡単なルール説明をしたのだが……もちろん、他にも出場するプレイヤーはいるので、部屋の奥の邪魔にならない所で小声で話している。
「ちょっと、簡単で省略しすぎじゃないですか!?」
などと、小声ながらも分かるくらいに、驚かれてしまった。
そんな事言われてもな〜、本当に書かれてるの大体こんなもんだし…
「いや、本当にこんな感じだって。ほら、シリカも読んでみなよ」
「え〜と、なになに…」
シリカは、俺がシリカの前に出された紙を受け取り、少しその紙を見た後…
「……本当だ…」
と、まだ信じられないのか、紙を未だに見つめながら呟いた。
「ほら、説明した通りだろ」
「そうですね。……あ! でも、賞金についての説明はしてくれてませんよ?」
「は? そんな事、書いてあった?」
「はい。ここに」
シリカに言われて、シリカが指で教えてくれている場所を読むと……確かに書かれていた。
……気づかなかった。
「本当に書いてあったな…」
「気づかなかったんですか!?」
「…はい。…ちゃんと読まないで説明して、すいませんでした!」
「いや、全然気にしてないから謝らないで下さい! あと読んでないなら、紙返します!」
俺はシリカの返してくれた紙を取り、再度読むことにした。
え〜と……なに! [優勝賞金:2万コル]…だと!!
………いかん、少し興奮してしまった…
2万コル…それは、結構な額のお金だ。例えるなら、攻略組が一人で死ぬ気でモンスターを倒しても、一週間以上かかるほどだ。
俺も何度かクエスト(主に緊急クエスト)で手に入れたこともあるが、生きた心地がしなかったしな…
ちなみに、クエストで稼いだコルは殆ど、武器の強化やなどに使ってしまった為、食べ物を買ったりなど、このSAOでの数少ない娯楽に、ぜんぜん使ったことが無かった。
まぁ、俺はお金は困っていない……だけど! ヘソクリや食べ物、その他色々に出来るのは事実!
それが命のかからないカジノで手に入るんだから、他のプレイヤーも参加するわな。
こりゃ、リズの謝罪の為だけじゃなく、本気で優勝狙うとするか。
「シュウさん? どうしたんですか、ボーとして?」
「ん〜…いや、この賞金はすごいな〜、って思ってね」
「ええ、確かにこの額は凄いですよね」
「これだけの額じゃ、この出場者の数も納得だな………ん?」
あれ? 今、シリカと話をしていて、ふと思ったんだが…
「なぁ、シリカ」
「なんですか?」
「リズって、
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