第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第19話 控え室にて
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」
「ああ、今まで上層プレイヤーとしか戦ってないから分からないかもだけど…『シリカは簡単には負けない』…この事に関しては、俺が保障するよ。だから頑張れろうぜ!」
「…ありがとうございます、シュウさん。そうですよね、頑張ってみないと分かりませんよね! あたし、頑張ってみます!」
「ああ、その意気だ! まぁ、シリカは優勝しなくても大丈夫だけどな…」
どうやら、シリカはやる気になってくれたらしい…
でも、リズ…だっけ?
あの子にお金返すのに、冷静になってみれば俺が最後にシリカに言ったように、シリカがこのトーナメントに出る必要は無かった。
でも、シリカは俺の言葉を聞いて、
「そりゃあ、成り行きで出ることになりましたけど、出るからには勝ちたいじゃないですか!」
と、こんな風にやる気いっぱいで返事を返してくれた。
「…そうだよな。やる気を失わせるような事言って、悪かったな」
「いえ、大丈夫ですよ」
「そうか? まぁ、いいなら良かったよ……そ、それより、そろそろ入るか」
「そ、そうですね」
シリカに『大丈夫』と言われて安心した為か話が終わった為か分からないが、さっきから俺達は扉の前にずいぶん前から着いていた事に今、気が付いた。
よくよく考えたらドアの前で入らずにずっと話してる俺たちって、かなりの変人に見えるよな…
シリカも同じ事を思ったのか、少し顔を赤くして俯いて、ドアを開けて入る俺に付いてきた。
多分シリカもだろうが…俺はこの時ほど『ドアをノックしなきゃ外の声が聞こえない』という、SAOのシステムに感謝した事はなかった。
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このトーナメントのルールは至って簡単だ。
まず、1番から順番に一人ずつ外に出る。そこで観客が、出てきた出場者の誰が勝つかを当てるために、選手の見た目などで判断して『こいつなら優勝できそうだな…』っていうプレイヤーを決める。
この俺たちが外に出る時に観客は、出場者のレベルや《筋力値》は知らせていないし、俺たち出場者も武器を持たずに出なければならない。
なので観客は、本当に感や見た目だけで決める事になる。っと、いう事だ。
まぁ、大抵《筋力値》をあげてるのは、壁役や鍛冶屋なので、見た目で分かるのだが…
そして、観客のみんなが賭けを終わった後、俺たちはすぐにその場でレベルなどに合った武器が渡される。
もうこの時点で賭けられなくなってるので、出場者に渡された武器を見てから賭けている出場者を、他の出場者に替えることは出来ないらしい…
で、武器を渡された俺たちは、また1番から順番に二人ずつ攻撃を行い、上
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