どこかで会った、ような?
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を見つめる。
「松菜ハルト!」
その声に、ハルトはこちらを向いた。
今にも崩れそうなほむらを支えながら、まどかは彼女の言葉に耳を傾ける。
「サーヴァントを召喚しなさい!」
その言葉に、まどかとハルトのみならず、キュウべえも少なからずの驚きを示していた。
『驚いたね。暁美ほむら。ウィザードと敵対する君が、どうして彼に戦力を送ろうとするんだい?』
「どちらにしろこのままじゃ私たちは全滅よ。ならば、多少のリスクを負ってでも、生き残る道を選ぶわ」
それだけ言って、ほむらは銃を取り出す。すでに体も震え、狙いも定まらないが、それでも『9』を一時的にハルトから離すことには成功した。
「サーヴァントを呼ぶ……? 俺が?」
ハルトも、ほむらの発言には驚いている。自身の令呪とほむらを見比べている。
ほむらは続ける。
「貴方もマスターならば、できるはずよ。本来、膨大な魔力と魔法陣が必要だけれど、この空間は魔力で満ち溢れているわ。」
数瞬、ほむらとハルトの視線が交差する。やがてゆっくり頷いたほむらに、ハルトは強く首を振った。
「私に続いて」
「分かった!」
ハルトは深呼吸して、右手を真っ直ぐ伸ばす。
そして。
「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公」
「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公」
ほむらの言葉に合わせ、ハルトもピッタリと呪文の言葉を合わせる。
「降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」
「降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」
少しずつ、ハルトの令呪に光が灯る。薄っすらと赤いその光。
「閉じよ閉じよ閉じよ閉じよ閉じよ繰り返すつどに五度 ただ、満たされる刻を破却する」
「閉じよ閉じよ閉じよ閉じよ閉じよ繰り返すつどに五度 ただ、満たされる刻を破却する」
やがて赤い光は、彼を囲む円となる。
「Anfang 告げる 告げる」
「Anfang 告げる 告げる」
赤い光は折り重なり、微熱が加わり、やがて炎となる。
「汝の身は我が下に 我が命運は汝の剣に 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」
「汝の身は我が下に 我が命運は汝の剣に 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」
炎の円陣の足元に、幾重にも綴られる直線。それはやがて、ウィザードの物とは別物の魔法陣となる。
「誓いを此処に 我は常世総ての善と成る者 我は常世総ての悪を敷く者」
「誓いを此処に 我は常世総て
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