暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第8章:拓かれる可能性
第254話「撃退」
[1/10]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話














「はぁっ!!」

「がはっ……!?」

 エルナの渾身の一撃が、神の体を別つ。
 残ったのは、神一人と“天使”が数人のみ。

「馬鹿な……!?人間と、たった二人の神に……!?」

「っ……!ふぅ……!ふぅ……!」

 慄く神を前に、クロノが息を切らしつつもバインドを仕掛ける。
 それを神は避けるが、事前に仕掛けられていた別のバインドに引っかかった。

「……どうやら、僕達の“意志”の方が……少しばかり上だったみたいだな」

「なっ……!?」

 そして、神達をいくつもの閃光が貫いた。
 理力の障壁も突き破る程の数々の閃光に、神も“天使”も膝を付いた。

「ぐっ……!」

「無駄よ」

「無駄です!!」

 なおも立ち上がろうとする神に、雷が降り注ぐ。
 プレシアとリニスによる魔法だ。

「ふっ……!!」

 さらに、フェイトがザンバーフォームのバルディッシュを突き刺す。
 神を地面に縫い付けたその大剣は、まるで避雷針のようだ。

「今だよ!」

 さらにレヴィの合図と共に、魔法陣が四つ展開される。
 雷系の魔法が得意な、プレシア、リニス、フェイト、レヴィの魔法陣だ。

「焼き尽くしなさい」

   ―――“κεραυν??(ケラウノス)

 神に、神話の如き雷が落ちた。
 理力による防御など、最早無意味だった。それほどの威力が込められていたのだ。

「……か、はっ……!?」

 その一撃を受け、神が倒れる。
 倒した事を確認した後、フェイトはバルディッシュを回収した。

「ゴメンね、バルディッシュ」

Don't worry(ご心配なく)

 雷を誘導する避雷針となったバルディッシュは、攻撃対象でなかったとはいえボロボロになっていた。

「後は、残党のみですね……」

 サーラとユーリが前に出て、残りの“天使”と対峙する。
 アリシア達も後方で待機しているが、さすがに消耗が大きい。

「………!」

「ッ―――!?」

 そこへ、倒し損ねていたのだろうか。
 隠れていた別の神が、アリシア達へ襲い掛かる。
 不意打ちなため、ダメージは逃れられない。その瞬間。

「“明けの明星”」

「ッッ!?」

 そこにルフィナが割り込んだ。
 同時に、カウンターとして圧縮した理力を押し当て、炸裂させる。
 吹き飛ぶ神。そして、容赦なく追撃が繰り出された。

「切り裂け、“天軍の剣”!」

 同じく理力を圧縮した二振りの剣による斬撃。
 クロスに切り裂かれた神は、そのまま“領域”が砕け、倒れ伏す。

「油断大敵、ですよ?」

「え……!?」
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ