暁 〜小説投稿サイト〜
ドラえもん のび太の転生ロックマンX(若干修正版)
ジェット・スティングレン
[8/8]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
ないでしょ?」

「・・・・・いや、まだだ・・・・・」

スティングレンは、フラフラと浮遊しながらマーティを見る。

「私とてレプリフォースの士官の一人、軍の誇りにかけても投降するわけにはいかんのだ・・・・・・」

「・・・・・・それもジェネラルとカーネルの教え?」

「・・・・・フッ。そして、私の誇りでもある。」

「・・・・・・そう。」

スティングレンは、傷口の氷を抉り取り、ジェットを再び加速させる。

「行くぞ!マーティ!君が本当に・・・・・・真のハンターなら私の屍を超えていけ!!でぃやぁぁぁぁあああああ!!!!」


スティングレンは、最大速度でマーティにダイビングアタックを仕掛けようとする。

「・・なんで・・・・なんで自分の命を大切にしないのよ!この馬鹿教官!!!」

マーティは、頑固な彼に向かって槍を振り回し、すれ違う寸前で急所に深く突き刺した。同時にスティングレンの機能が停止し、その場で止まった。

「・・・・・・・アンタってホント馬鹿だよ・・・・もうまともに動けないのに無理するなんて・・・・でも、アンタは最高の教官だったよ・・・・・」

かつての恩師の最期を看取りながら、マーティは、水中でひっそりと泣いた。そして、彼の体からDNA端末のみ回収すると水底の砂中で手を合わせて手厚く葬った。

「・・・・・海を愛したアンタだからね。ここでゆっくり眠りなさい。」

水中から出るとマーティは外で待たせていたラッシュの元へ戻ってくる。主が戻ってくるなりラッシュは尻尾を振りながら駆けてきた。

『ワン、ワン!!』

「ラッシュ・・・・・ごめんなさいね。待たせちゃって。」

『ワン?』

「う、うんうん。いいの、気にしなくて。」

いつもと様子が違う事に気がつかれてマーティは誤魔化す。

「はあ・・・・・・・早くエックスの顔が見たいわぁ。ラッシュ、帰りもお願いね。」

『ワン!』

ラッシュは再度ライドチェイサー形態に戻り、マーティを乗せてその場から去って行く。

「・・・・・・・・」

マーティは、再度後方を確認する。

「・・・・・・・・・さようなら、スティングレン教官。“アタシたちの自慢の先生”。」

それだけを言い残すと彼女は前を向いてハンターベースへと戻って行った。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ