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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
逆転と代表と四人四騎が揃った瞬間
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男が上がってくる。
この戦場には似合わない、純白のスーツを着こなしたオールバックの男性。
こいつは…双眼鏡で見えたこの作戦の指揮官だ。

「たかが一撃で消え去るとは…やはりセイバーといえど産廃は産廃…。結局は代表の性しか満たせなかったわけですか。」

と、いきなり現れ何やら言い始めるこの男。
そしてさっきの光の正体、剣の持ち主であるランスロットは彼のサーヴァントであることは明らかだ。

「さて、産廃のみであるにも関わらずここまでよく頑張りました。拍手を送りますよ。」

ランスロットは彼の後ろに控え、そいつは半ばにやけながら俺達によく分からない理由で拍手をする。

「お前が…指揮官か?」
「ええ、いかにも。あなたがここの責任者ですね?」

院長先生が指揮官に問う。
何の疑問もなく答えると、彼はまた話を続けた。

「しかしあなたも大変だ。多数のサーヴァントと契約しているようですがどれも産廃…。余程運が無かったのか、それとも余程の物好きか…まぁこの場合圧倒的後者でしょうが。」
「お前…!!」

自分のサーヴァントを"産廃"と呼ばれ院長先生は噛み締める。
一発ぶん殴ろうとしたのだろうが、何かを察したキャットに止められてしまった。

「やめろご主人。バカにされる気持ちも分かるが奴の挑発に乗ってはいけない。」
「挑発?いえ失礼。そのように聞こえてしまいましたか。私自身にはそういった意図はなくただありのままを話しただけでして。」

敬語で丁寧に話してはいるが、かなり口は悪い。
しかもこいつ、あれだ。

「あなたは確か…探偵の…ふふっ!」
「何がおかしーんだよてめぇ。」
「いえ、産廃中の産廃を従えていると聞いたもので。確か…」

周回の効率を最優先するマスターがいるように、
高難易度でどれだけ活躍できるかを優先するマスターがいるように、

「刑部…なんでしたっけ?産廃の名前はいかんせん覚えられなくて…。何せ皆似たような名前、似たような性能、私のランスロットとは違い全く使い物にならないサーヴァントばかりですからね。」

こいつは自分のサーヴァントを最強だと信じ、そしてその他を使えないと見なすタイプのマスターだ。

「おっきーが産廃だとォ…!?」
「そうだよねまーちゃん!姫は使えるもんね!」
「悔しいが何も言い返せねぇなぁ!!!!!」
「」

まさかこんな奴がマジでいるなんてな。
Twitterと某攻略サイトのコメント欄でしか見たことねーよ。

「この世に蔓延る産廃達に比べ、ランスロットは完璧。マーリンやスカディのように誰かに頼らずとも、たった一騎で全てを切り伏せる完成されたサーヴァント。と、なるべく優しく教えましたがご理解頂けましたか?」
「ああ…充分理解したよ。」


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