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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
コラボ章-様々なサーヴァントとマスター…そして性癖。-
逆転と代表と四人四騎が揃った瞬間
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『う…いやあぁぁぉぁあ_ッ!!!』

ライダーキックばりの飛び蹴りを食らったゾンビ兵はもがき苦しみ、倒れる。
ただちょっと運動ができるだけの人間のキックをくらい、あそこまで苦しむだろうか?
いやない。

『"魔性絶対殺すブーツ"です。』
「え、なんすかそれ…。」

紫式部からの解説が入る。

『葵様のブーツ、グローブに魔性特効のまじないを付与したものです。弱い妖怪程度なら殴られただけで爆発四散します。』

なにとんでもねぇもん作ってんのこの人…。

『さらに"魔性絶対殺すチェーンソー"なるものもありまして…』
「ソレ魔性じゃなくてもフツーに死ぬやつですよね?紫式部さん?」

エグい武器の解説はさておき、今の戦況を見る。
状況は有利に、そしてゾンビ兵と英霊兵を封印され隊員のみになった葛城財団側は一気に不利となった。
さらに

「くそ…くそ!なんで身体が…全然言うこときかないし…!!」

霊基で汚染されたものは魔性特効の範囲内と見なされる。
それはゾンビ兵だけでなく、鈴鹿御前も例外ではなかった。
機能不全とまではいかないものの、どうやら満足に力が出せない様子。
キャットとアタランテの二騎を相手にしているも、防戦一方だった。

「お前らなんか…!お前らなんてダーリンがいればすぐに…!!」
「どうした?負けそうだからと言い訳か?」

アタランテが矢を放つ。
本来なら避けられるものだが、鈴鹿御前はいつも通りに身体を動かせない。
防御することも間に合わず、放たれた矢は方に突き刺さった。

「うぐぅっ!!」

痛みのあまり刀を取り落とし、膝をつく。

「ふむ、お前のダーリンとやらに対する忠誠心もその程度らしい。」
「うるさいっ!!」

キャットに煽られ、落ちた刀に手を伸ばすがアタランテはそれを許さない。

「が…っ!?」

手の甲に矢が突き刺さる。
痛みのあまり伸ばしかけた手を慌てて引っ込める。
彼女にはもう、ただ悔し顔をして相手を睨み付けることしか出来なかった。

「諦めろ。キャット達に舐めてかかったのか運の尽きよ。」
「うるさい…うるさいうるさいうるさい!!私は負けてなんか…まだ負けてなんか…!!」




「お前もまた…財団のせいでそうなってしまったサーヴァントなんだな…。 」
「っ!?」

突然の背後からの声に鈴鹿御前は振り向く。
そこにはあの武蔵のマスター、竜胆 大和と名乗った男の姿が。

「な、なんなんだし…!?」
「これが救いになるとは限らない…でも…。」

彼が、手に持っていたメイスの柄を握り締める。
それを捻ると、柄が分離した。
いや、あれは違う。
さっきまで振り回していたものはあくまで"鞘"だったんだ。


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