第12話
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て離れることはなかった。
(アイツ……今度はなにを企んでるんだ
……?)
拭いきれない不安を抱えながらも、調査は始まった。 近隣住民に情報提供を呼びかけるが、一向に有力な手掛かりは繋がらない。
「少し手詰まりっすねー……」
「そうだな……」
瓦礫の上に腰掛け休息を取りながら、ヨータとスズナは嘆息をつく。
「それにしても……なぜ被害者は女性である必要性があるんですかね……しかも若い子だけを」
「まーま、サキちゃんもまだまだ若いし行けるってば!」
「ちょっと、それどういうことですかー!?」
他愛ない会話。しかしサキの口から零れた言葉に、アラタは引っかかりを覚えた。
思えば、なぜ女性ばかりなのだろう。ただ襲うだけならば、男にせよ成人の女性にせよ誰でも構わない筈なのだ。だが、あの被害者らの写真は……年端のいかない子供ばかりだ。
アナザーライダーにもその身を突き動かす『動機』がある。アナザービルドは、無差別な『破壊』。アナザーエグゼイドは、妹に対する盲目なまでの『救済』。となれば今回のアナザーライダーももしかしたら。
「今回の事件は、何らかの法則性に則って手に掛けてる……?」
口元に指を当てながら、アラタは更に思考しようとした時。
『『いやぁああああああ!!!!』』
「「「!?」」」
辺りに響く悲鳴。 アラタ達は驚愕しつつ、即座に行動へと移す。
「悲鳴が聞こえた場所は!?」
「えーと、場所は同エリア、南区の……あぁ!!? 学校です!!」
「なっ!?学校てことは……子供達が居るってことっすか!?」
「……っ!!」
《ZI-O……!》
そんな悲痛なやり取りを耳にするや、アラタはポケットの中からアナザーウォッチを取り出すと、腰に現れた黒いジクウドライバーに叩きつけてその身を変える。
『俺、先に行きます!!』
「……すぐ追いつくわ!!」
スズナの言葉を背に受けて、アナザージオウへと姿を変えたアラタが跳躍する。普通の人間ならば出来ないが、コレなら。
特定した被害地の学校を視認する。 標的は何処かと凝視すると、今まさに異形が幼き子供に向けて腕を振るおうとしていた。それを気づくや、その身を自由落下させる。
『やめろォおおおおおおおおおおおお!!!!!!』
その声に反応した異形の振り上げていた腕を掴み、自分の体ごと地面を転がり攻撃を中止させる。
『お前はっ……』
『???ッッ!!』
体勢を立て直したアナザージオウが立ち上がり、握り拳を構えて異形を注視する。そして煙から晴れた異形の姿を認識して、アラタは仮面の下で生唾を飲み込む。
複雑なモールド。口
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