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仮面ライダーの力を得て転生したったwwwww
第12話
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。そんな彼等を微笑ましく見てるサキ。そんな光景を見兼ねたジュンイチロウがその口を開く。

「……スズナ、そこまでにしとけ」
「……うっす」

リーダーである彼の言葉に頭も冷えたのだろうか。割とボコボコにされているヨータから離れ、棚へと向かうと、応急箱を持って彼の目線に合わせて手当を始める。 自分からボコボコにしといて手当もやるって何事と思わなくもないが、話の本題に入りそうであったのでジュンイチロウの方へと向く。

「……さて。今日君達を集めたのは他でもない。例の怪物が、エリアKにて人を襲ったという情報が垂れ込んできた」

ジュンイチロウがそれを呟くと、周りに緊張感が走る。 例の怪物とは、十中八九アナザーライダーの案件で間違いないだろう。続いて石田が顔写真を何枚も机に置く。

「被害者は全員女性。 遺体などは見つかっておらず、現在も行方不明として処理されている」
「行方不明?痕跡はないのか。血縁関係がどうやら、とか」
「調査班の報告によれば……被害者らの接点はないそうだ。 恐らく無差別に行われた殺人か、誘拐かの2択だろう」

ゲンがアラタの言葉にそう解答した所で、隣に座っていたサキの顔が少し青くなってる事に気づく。
……無理もない。自分と同性の、なんの罪もない女性らが忽然と消えていくというのは想像するだけでも恐ろしい。計画性や目的が分からないというのも、自分がいつ標的として襲われるのか分からない。 彼女は以下にしてこのレジスタンスに入ったのかは分からないが、ごく普通の女の子なのだ。

「大丈夫。仮にそいつが現れたとしても、俺達が守りきるから」
「うん・・・・・心配してくれてありがとう」

そうサキが落ち着いた事に、アラタも安堵の息をつく。

「くっ……これが主人公属性かっ……!」

と言いながら、またしてもスズナに頭をひっぱたかれるヨータの事を無視して地図を見据えていると、レジスタンスが拠点としている大市街から、南にやや離れた場所にある教会のマーク。そして最北にある城らしき画に気づく。 今まで旅をしてはいたものの、見たことのなかった彼は問いたださずには居られなかった。

「……あの。話は変わるんすけど、この協会と城って?」
「そこは教会だな。以前は式場としても使われていたそうだが、まあ世界がこんな状況だからな。 誰も使いやしない」
「ところが、神父を筆頭とした少数の人間がそこを根城として住み着いた。 彼らは……自分達を『テオスの使い』と呼んでいるらしい」

テオス。古代ギリシア語に呼ぶ「神」の意味を表している。 要約すれば、彼らは神の信仰をしている・・・・・という事なのだろう。 だが、分からなくもない。 ただでさえ先の見えない不安に駆られた人達が、神に祈り縋る
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