第90話
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留学後の待遇について本人には何も知らせていなかったからな。それらの”負い目”とエリゼやツーヤのメンフィルで築き上げた”信頼”と”実績”があるから、俺もそうだがシルヴァンもメンフィルと完全に敵対するような行為をしなければ、”多少の独断行動”には”社会勉強”を理由にして”不問”にしてやるつもりだった。――――――それこそ、リィン達がお前達と合流して”紅き翼”としての活動をしたとしてもな。」
「そ、そんな……リィン達の件については”最初から問題が無かった”なんて………」
「俺の時とは違い、既に責任がある立場も任された以上、今の陛下の話を聞いてもなお、お前達に戻る意思はないのだろうな。」
「ああ。襲撃作戦の前日にも言ったように他にも理由はいくつかある。――――――それにだ。リウイ陛下が先程仰った話――――――エリゼもそうだがルクセンベール卿がメンフィルで築き上げた信頼と実績を利用するみたいな二人に顔向けできないような事をする事を俺とエリスもそうだが、セレーネも容認すると思っているのか?」
「それは…………」
トワの質問に答えたリウイの驚愕の答えにアリサ達と共に血相を変えたマキアスは複雑そうな表情を浮かべ、真剣な表情を浮かべたユーシスの指摘に答えた後呆れた表情を浮かべたリィンの指摘に反論できないラウラは複雑そうな表情で答えを濁した。
「おい、”殲滅天使”……テメェ、”最初からリィン達の件で英雄王を納得させる為の理由は必要無かった事を知っていながら”、黙っていやがったな?」
「あ…………」
「確かに今の話を聞けば、そうとしか思えないよね。何せ”殲滅天使は英雄王の娘の一人”なんだから。」
目を細めてレンを睨むクロウの指摘を聞いたエリオットは呆けた声を出し、フィーは厳しい表情でレンを睨んだ。
「クスクス、今パパが言ったリィンお兄さん達の件に関してはレンも”初耳”よ?以前も言ったように、レンは今回の戦争の件での各国との交渉の為に”黄昏”が発動したあの日までは各国を飛び回っていたからリィンお兄さん達の件を気にしている暇は無かったし、そもそもその時点ではリィンお兄さん達はレンと直接の関りが薄かったのだから、興味も無かったもの。」
「ハッ、”本来の歴史”についての情報もオレ達にとって都合の悪い情報しか話さず、オレ達にとって都合のいい情報は黙っていた”前科”があるテメェのその言葉、信用できるかっての。」
「ハア……全くこの娘は……」
小悪魔な笑みを浮かべたレンの話を聞いたアッシュは厳しい表情でレンを睨み、その様子を見ていたプリネは呆れた表情で溜息を吐いて片手で頭を抱えた。
「ギュランドロスさん………クロスベルがメンフィルと連合を組んでカルバードを滅ぼし、エレボニアを滅ぼそうとしているのは”クロスベル問題”が原因なんだろうか?」
その時ギュラン
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