イグナイトモジュール
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ーツが加えられ、響へ真っすぐ落下。その際、アナザーウィザードの指を削り、彼女の束縛より逃れた。
「何?」
「何だ?」
アナザーウィザードも、コウスケも驚いている。
まさに、胸元に突き刺さった赤いパーツが、赤黒の色で響を食らおうとしていた。響の体悲鳴とともに、シルエットだけになっていく。
「らあああああああああああああああああああああああああああああああ!」
そして。
その外装を内側より破り、現れた新たなシンフォギア。
白の装甲部分が全て漆黒に変わったガングニール。まるで獣のような俊敏さを見せる響は、そのままアナザーウィザードへ突き進む。
『ディフェンド』
アナザーウィザードは即座に魔法を使用。その前に、防御用の魔法陣が出現した。
だが、響はそれを拳一つで簡単に打ち砕いた。
「何?」
「だりゃああああああああああ!」
そのまま、アナザーウィザードを飛び蹴り。ボールのように跳ねながら、アナザーウィザードは壁まで突き飛ばされる。
「……すげえ……」
コウスケの唖然としている声が背後から聞こえた。響は彼にサムズアップしながら、
「コウスケさん! チノちゃんたち、よろしく!」
「お、おう。……任せろ! 変〜……」
彼がビーストになるのを最後まで見ることなく、響はさらに追撃。
アナザーウィザードの上にジャンプする。
「ふざけるな! お前なんかに……私とユッキーの邪魔はさせない!」
『バインド』
ウィザードのものと同じ鎖が、響を捕えようと襲い来る。
だが、響は右手を盾にし、それだけに鎖を絡ませる。
アナザーウィザードの表情が笑ったように見えが、響の笑みには不適が混じっていた。
「だあああああああああ!」
響は鎖を引き、アナザーウィザードを釣り上げる。
体の自由が取れないアナザーウィザードへ、響は拳を引く。その拳には黄色の光が集い、太陽のように赤黒の空間を照らしていく。
「我流 鳳凰双燕衝!」
突いた拳より放たれた光は、空中で分散。無数の光の雨となり、アナザーウィザードと、その周囲を一気に焼き尽くす。
「ふざけるな!」
『ブリザード』
アナザーウィザードが抵抗として使ったのは、氷の魔法。右手の冷気より、無数の光線たちが氷漬けになっていく。
だが。
「だとしてもおおおおおおおお!」
黄色から金色になった流星。立花響という名の流れ星は、そのまま落ちて、燃えて、尽きぬまま、アナザーウィザードの体へ辿り着く。
「ぐあっ!」
アナザーウィザードの悲鳴とともに、響の確固たる手ごたえがあった。
背後で爆発。アナザーウィザードの正体たる少女が、そのまま地面に落とされる。
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