59 親分との再会
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ながら現れた。
「そちらのお方共。ここにテレーズという女性はおらぬか?」
「な、何者だ、お主は?」
「私はあの子の母、アントワネットだ」
石松達はテレーズの母と聞いてぎくりとした。しかもたった今、彼女の母は戦争を正義とする世界の人間となってしまったと聞く。
「悪いが、その質問に答える事はできぬ」
「なんですと、下賤な民め。私が生前、何をしてきたと思っていますの?」
アントワネットは憤慨した。そして魔法のようにハープが彼女の手に現れた。
「貴方方に制裁の音楽を!」
(さてはあの楽器で某達を苦しめるつもりだな!!)
石松達はそう予感した。そして直ちに刀を取り出して空中で横に振った。ハープは真っ二つなった。
「このハープは簡単には壊れないわよ」
アントワネットはそう言うと指を一振りするだけでハープを元に戻してしまった。
「お、恐ろしい!」
石松は無限な戦いを強いられると思った。だが、親分が動く。
「お前ら。拙者の新たなる能力を見せてやる」
「親分!?」
次郎長は刀を振りかざす。その瞬間、アントワネットは吹き飛ばされた。次郎長はさらに襲い掛かる。
「出て行け。侵略者よ!」
次郎長はさらに刀を振りかざす。大地が爆発し、地の砕片が飛び散った。
「ああ!?」
アントワネットは悲鳴を挙げた。
「命が惜しければ撤退せよ。でなければ斬る!!」
別の人間達も集まってきた。
「何だ、侵入者か!?」
「よし、加勢するぞ!!」
「お、覚えておきなさい。必ず出直します!!」
アントワネットは去った。
「撃退させたは良かったが、あのテレーズって奥方が気になるな・・・」
「そうだな。後で会ってみるか」
石松は小政と共にテレーズに報告しようと考えた。
石松と小政はテレーズに会いに行った。
「そこのテレーズという奥方やら」
「あら、さっきの東洋のブシとかの方。何か?」
「お主の母上とやらが先ほど侵攻してきた。名はアントワネットと申しておった」
「何ですって!?母上が!?」
テレーズは恐怖に陥った。
「臆するでない。今は追い払った」
「あ、ありがとうございます」
「いつでも我々が味方になる。なぜなら、平和の世界の同志なのだからな」
「はい・・・」
テレーズは泣きながら礼をした。だが、今後の戦いは激しくなるばかりである。
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