第三部〜薔薇色の黄金軍馬〜 第89話
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していた方々の反応を見る限り、お兄様は皆さんに本当に色々と迷惑をかけていたようね……)
(アハハ……でも、僕は羨ましいな。自分が皇族と知っていても、あんな気安い態度を取る仲間達がたくさんいるんだから。)
髪をかきあげて静かな笑みを浮かべたオリヴァルト皇子の発言にその場にいる多くの者達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中、アガットとシェラザードは呆れた表情でオリヴァルト皇子に指摘し、二人の言葉にミュラーは頷き、呆れた表情で溜息を吐いたアルフィンの小声にセドリックは苦笑しながら答えた。
「ひ、人が黙って聞いていれば好き勝手な事ばかり……!」
「お、落ち着いてください、デュバリィさん。Z組の方達もそうですけど、シェラザードさん達もかつては結社の関係者達とやり合ったのですから、結社に所属していた今のデュバリィさんの状況に色々と驚いている事で、今のような反応をしているのだと思いますよ?」
一方顔に青筋を立てて身体を震わせているデュバリィを見たプリネは苦笑しながらデュバリィを諫めていた。
「クスクス……ちなみに言い忘れたけど、レンはレヴォリューションの”艦長”を担当する事になっているから、改めてよろしくね♪」
「ええっ!?レ、レン皇女殿下がレヴォリューションの”艦長”を……!?」
「”殲滅天使”を知るわたし達からすれば”一番最悪な人物”が”艦長”になったと言っても過言ではないね。」
「まあ、メンフィル側からすれば”最適な人選”である事は事実でしょうね……」
「うむ…………策謀に戦術に優れているレン皇女は”人を使う立場”としてもそうじゃが、遊撃軍として存在する”灰獅子隊”の”頭脳”としても適しているのじゃろうな。」
「”灰獅子隊”の”軍団長”であるリィンは何故、レヴォリューションの”艦長”じゃないんだ?」
意味ありげな笑みを浮かべて答えたレンの答えに仲間達が血相を変えて驚いている中アリサは驚きの声を上げ、フィーは真剣な表情でレンを見つめ、疲れた表情で呟いたセリーヌの推測にローゼリアは静かな表情で同意し、ガイウスは不思議そうな表情でリィンに訊ねた。
「まあ、それに関してはメンフィル軍の上層部達が”適材適所”と言ってもいい配置にしたんだと思う。そもそも俺は後方から指示するより、最前線で仲間達と共に剣を振るって戦う方が性に合っているからな。」
「うふふ、さすが今まで自らが先頭に立って仲間の方々を勝利に導いたリィン少将閣下ですわ。”脳筋”―――いえ、自身も現場に立って生徒達と共に戦う”紫電”殿もその点に関しては誇らしいのでは?」
「誰が”脳筋”ですって!?グランセル城で会った時からアンタの事は気に喰わなかったけど……ちょうどいい機会だし、アンタにもあたしの”教育的指導”をしてあげる必要がありそうね……!」
「お、落ち着いてください、
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