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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第三部〜薔薇色の黄金軍馬〜 第89話
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ル軍―――”組織に所属する者”として、マスター以外の者を”上司”としてサポートする立場を務める事に抵抗感等はありませんわよ。第一少なくても私がサポートした上司の中でも一番自分勝手だったNo.Tと比べれば、シュバルツァーの方がよほどマシですわ!」
「比較対象がよりにもよってあの”火焔魔人”って……そもそも比較対象にもならないんだと思うんだけど……」
「実際内戦でも自分の判断だけで行動していたようものね、”劫焔”は……」
「ハハ……一応、褒められていると判断しておくよ。」
デュバリィの答えを聞いたその場にいる多くの者達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中アリサはジト目で、サラは呆れた表情で呟き、リィンは苦笑した。
「というかデュバリィお姉さんの場合、メンフィル軍から”灰獅子隊”の件の話が来なくてもエリスお姉さんの件があるから元々”灰獅子隊”への加入を志願するつもりだったと思うのだけど?」
「ぐっ……やかましいですわ!」
からかいの表情を浮かべたレンの指摘に図星を突かれたかのようにデュバリィは一瞬唸り声を上げた後レンを睨んだ。

「エリスちゃんの件って……」
「……………そういえばデュバリィ殿はエリスの剣の”師”を務めているという話だったな。」
「なるほどな……彼女の”師”を務めている以上、少なくても”弟子”であるエリス君に自分が教えられる”全て”を教えるまではエリス君と共に行動する”師としての責任感”もあるからこそ、最初から”灰獅子隊”に加入するつもりだったという事か。」
「へえ……結社に所属していた執行者クラスのエージェントとは聞いているけど、今まで会った結社の連中の中ではかなり良心的な性格をしているわね。」
「そもそも、他の連中が色々とイカレた連中揃いってのもあるがな……」
「アハハ……3年前の”リベールの異変”の時の結社の使い手達も、まともな性格をしていたのはレーヴェさんと”幻惑の鈴”くらいだって話ですものね……」
レンの話を聞いたトワは目を丸くし、ラウラはある事を思い出し、ミュラーは静かな表情で推測し、シェラザードは興味ありげな表情でデュバリィを見つめ、アガットは呆れた表情でかつてやりあった結社の関係者達を思い返し、アネラスは苦笑し、それを聞いたアリサ達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。

「フッ、アネラス君もそうだがアガット君もそのユニークな性格揃いの結社の諸君に我が好敵手まで含めるのは間違っていると彼の好敵手たるこの私が指摘させてもらおう!」
「お前が言っても何の説得力もないんだよ、このスチャラカ皇子が。」
「というか執行者達も、あんたにだけは性格云々に関して言われたくないでしょうね。」
「全くもってその通りだな。」
(フウ……リベールでの旅行の話は伺ってはいるけど、こうしてかつてお兄様と共に行動を
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