第三部〜薔薇色の黄金軍馬〜 第89話
[6/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ては魅力的な場所だったのは事実だな。」
苦笑しながら答えたレンとやれやれと言った様子で肩をすくめているレンの話を聞いてある事を思い出したアネラスとシェラザードは懐かしそうな表情を浮かべ、アガットの話を聞いたオリヴァルト皇子は静かな笑みを浮かべ、ミュラーは苦笑し、それらを聞いたアリサ達は冷や汗をかいた。
「その話通りなら、もしかして”英雄王”がここの滞在を許したのも”この里にある書物を購入する事が一番の理由”だったんじゃないの?」
「やれやれ、連合の皇帝達は揃いも揃って自由過ぎな連中よね。ヴァイスハイト皇帝はヴァイスハイト皇帝で幾ら自国の領土内とは言え、自分達にとっては”敵国”の関係者であるアタシ達の前に2度も現れたし、ギュランドロス皇帝に至ってはこの里の露店風呂を楽しむどころか、本来なら魔女の眷属(アタシ達)の”試練”の場である”サングラール迷宮”に勝手に入った挙句、単身で攻略したんだから。」
「迷宮への入り方を知る魔女の眷属の知識もなく、迷宮の設備を”勘”だけで動かして入った話には本当に驚いたわよね……」
「うむ…………まさに”天性”と言ってもいい、”野生の勘”……アレは一種の才能じゃろうな。」
ジト目のフィーの推測を聞いたセリーヌは呆れた表情で呟いた後ジト目になり、エマは戸惑いの表情で呟き、ローゼリアは苦笑しながら答えた。
「そ、それよりも……さっきのレン皇女殿下達の話を聞いた時から気になっていたが……まさかレン皇女殿下達も今後は”灰獅子隊”と共に行動するんですか?」
その時ある事を思い出したマキアスは不安そうな表情でレン達に訊ねた。
「ええ。元々”灰獅子隊”には他の部隊も加入させる予定で、その部隊に私を含めた私の親衛隊、そしてデュバリィさん達”鉄機隊”が”灰獅子隊”に所属する”新たな部隊”として加入することになっています。」
「そうか………という事は黒の工房の件は”灰獅子隊”とちゃんと連携を取れるかの”テスト運用”も兼ねていたのだろうね。」
「プリネ皇女殿下の親衛隊という事はレーヴェ殿やセレーネの姉であるルクセンベール卿、そしてエヴリーヌ殿もリィン達に加勢するという事ですか……」
「やれやれ、ただでさえ、圧倒的な戦力差だったのに、そこにレーヴェさん達や”現代の鉄機隊”まで加わるとか、内戦の時とは比べ物にならないくらいの圧倒的な戦力だね、リィン君達は。」
「つーか、その話だとお前もリィンの”下”に着くことになるにも関わらず、よくその話を承諾したよな、”神速”は。」
プリネの説明を聞いたオリヴァルト皇子は静かな表情で答え、ラウラは複雑そうな表情で呟き、アンゼリカは疲れた表情で溜息を吐き、クロウは呆れた表情でデュバリィに指摘した。
「フン!私とてかつては結社―――”組織”に所属していた身。メンフィ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ