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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
最終章 明日に向かってラグナロク
エピローグ
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ただ自殺をしに行くよりはよっぽどマシというものである。


「よし、覚悟も決まったところで、あとは魔法を発動させるだけ。準備はいいかい?」


 全員から、応と返事が来る。
 そして、起動ワードを唱和した。


『バルス!』


世界は光に包まれた。





 冬木市。
 とある名家の屋敷にて、怪しげな儀式が行われていた。


「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
 繰り返すつどに五度。
 ただ、満たされる刻を破却する」


 力ある言葉が、響きわたる。


「汝三大の言霊を纏う七天、
 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」


 呪文を唱え終えると、屋敷に何かが激突したような大音量が鳴り響く。
 すわ何事かと身構え、召喚に失敗したのかと青ざめる。
 とりあえず、確認しなければならないと気を取り直し、震源地へと向かう。
 現場についた少女――彼女が召喚の儀式を行った――が見たものは。
 半ば床に埋もれた、10歳にも満たないであろう少女の存在だった。
手には、大きな本を抱えている。
 幼い少女は朦朧とした意識で、辺りを見渡し、つぶやく。

「ここは、一体……?」


 これが、後に聖杯戦争に旋風を巻き起こす主従。
 マスター遠坂凛とイレギュラークラス「アヴェンジャー」の最初の出会いだった。





『夜天の王は未知を求め 
 雲の騎士と飛び出さん

 夜天の王は既知を改め
 祝福の風と駆けださん』


     (とあるベルカの「預言者の著書」より――再度変化した預言)


 これから語る話は、我武者羅に新天地へと飛び立つ少女と家族たちの物語。


 まちうける喜劇。


 まちうける悲劇。


 たとえば、そんなアドベンチャー


 ――――それは、夜天の王「八神はやて」と家族たちの冒険譚。


 ――――そんな、あったかもしれない未来のお話。
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