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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
最終章 明日に向かってラグナロク
エピローグ
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[8]前話 前書き [1] 最後
 見渡す限りの砂漠が広がる。
 不毛の大地を歩くのは一人の少女と、彼女に付き従う5人の人影。
 殺風景な空間は、『次元の狭間』と呼ばれていた。


「オーフィス、約束を果たしに来た」


 いつの間にか居たゴスロリ姿の少女に、言葉を掛ける。
 言葉を発した少女――八神はやては、不適な笑いを浮かべながら。
 目の前のゴスロリ姿のオーフィスに相対した。


「我、ずっと待っていた」 


 返答するオーフィス。
 彼女の正体は『無限の龍神』。
 世界のトップに立つ規格外の存在である。
 名に恥じない実力を持っているが、『グレートレッド』と呼ばれる龍に住処である次元の狭間から追われていた。
 彼女が、禍の団を結成したのも、悠久の安息を得るために、グレートレッドが邪魔だったからである。
 ちなみに、禍の団は、英雄派と旧魔王派が壊滅したために、既に解散している。


「待たせて悪いね」


 三大勢力を領土ごと滅ぼしたのが10年前。
 八神一家を危険視した神話が連合を組んだのが7年前。
 連合に参加した神話勢力を駆逐したのが3年前。
 連合に参加していなかった弱小神話勢力の掃討が終わったのが1年前になる。
 そして――


「ようやく、グレモリー眷属を倒せたか。感慨深いな」


 最後まで抵抗を続けていたグレモリー眷属との最終決戦が、つい一週間前のこと。
 いままでにない激しい戦いの末に、ついに雌雄を決することができた。
 そのまま、ろくに骨休めもせず、今日、オーフィスとの契約――グレートレッド討伐のために来た。
 彼らを倒したことで、燃え尽きてしまったのだろう。
 とっとと、グレートレッドを討伐してしまいたい。
 これが正直な気持ちだ。


「いい、我、はやてを信じていた。だから、『蛇』も渡した」


 オーフィスとの契約。
 それは、オーフィスの蛇を貰い受け、研究させてもらう代わりに。
 ボクたちの手でグレートレッドを討伐するという内容だった。





「オーフィスの『蛇』ですか」


 難しい顔をしているのは、リインオフォースだった。
 いや、周囲を見渡してみれば全員が、渋い表情をしている。
 いま禍の団アジトにて、密談中だ。
 『駒王協定』を襲撃する前ということで、アジトは活気に包まれている。


「オーフィスの『蛇』は、力を増幅させる効果がある。
 うまくいけば、ヴォルケンリッターを大幅に強化できるだろう」


 いまボクたちが話している議題は、「ヴォルケンリッターの強化」についてだ。
 いくら彼女たちが、最上級悪魔並の実力を持っているからと言って。
 三大勢力全てを敵に回すことを考えると、はなはだ心許ない。


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