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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第5章 神話世界のアルマゲドン
第26話 悪魔を憐れむ鎮魂歌
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い人間とか、そんなわけないだろう。お・ね・え・さ・ま?」

「その呼び方はやめてくれよ、ヴィータ姉」


 照れくさそうに笑うはやてを見ながら、いじわるそうに呼んでやる。
 女性に優しく、ボーイッシュな性格をしているはやては、学校でも人気者だった。
 2年生にも関わらず、生徒会長を務めていることからも、その人気ぶりがわかるだろう。
 上級生にさえ「お姉さま」呼ばわりされるのだから、相当だ。


「そっちこそ、一部では、大人気じゃないか」


 ヴィータもまた、生徒会に書記として所属している。 
 彼女は、はやてと出会ってからは、護衛も兼ねて、ずっと一緒に通学していた。
 クラスも同じであり、ヴィータがもっとも長くはやてと接しているといってよい。


――――はやては、9歳のまま成長しない。


 つまり、不老が発覚してからは、「エターナルロリータはちょっと……」とげんなりした顔をしたあと。
 必死に変身魔法を練習したはやては、いまでは呼吸をするのと同じように、変身魔法を日常的に維持していられる。
 不自然でないように、年齢に合わせて、身長を伸ばしていった。
 

「そう、なにせエターナルロリータだもんね」

「はやて、喧嘩売っているのか?というか、お前も同類だろうが」


 ヴィータも一応、変身魔法は行使できる。
 だが、日常的に維持できるかというと、できなかった。
 はやての変身魔法は、才能と努力のたまものである。
 小学三年生で、転入してからずっと、成長しないヴィータも、はやてと同じくらい人気があった。


「あははっ、ごめんごめん。冗談だってば。でも、人気があるのは本当だよ」


 はやてとヴィータ。
 二人は常に一緒に行動している。
 見た目とは正反対に、姉としてふるまうヴィータと妹分のはやて。
 凸凹コンビの二人は、容姿端麗であり、男子生徒に人気だったが。
 ともにボーイッシュな性格をしており、むしろ、女子生徒の方にこそ好かれている。


 同じ学校、同じクラスに通い続ける。
 このあたりには、サーゼクス・ルシファーの配慮があった。
 そう、彼には、本当に世話になっている。
 とりとめのない話をしながら、ヴィータは思う。
 彼女は別にサーゼクス・ルシファーに隔意を持っていない。
 はやてにも嫌う理由はないはずだが、なぜか、出会った時からずっと嫌悪感を抱いているようだ。


(嫌な予感がする。いや、何があろうとはやてはあたしたちが守ってみせる)


 妙な胸騒ぎを覚えつつ、誓う。
 大人びているようで、その実、あまえたがりな子供っぽいところもある妹分を、必ず守ってみせると。





 目の前に広がる光景を見て、ため息
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