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ドラえもん のび太の転生ロックマンX(若干修正版)
ガレス
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とか言う国にこんな逸話がある。ある武器商人が商売のために民衆の前で自分の盾と矛を自慢していた。」

「くだらん。それと私がどういう関係があるというんだ?」

戦闘を中断してまで話をし始めたゼロにガレスは少し苛立った。

「まあ、聞け。武器商人は自分の矛はどんなものでも貫けると言い、盾に対してはあらゆるものを防ぐと言っていた。だが、おかしくはないか?」

「何?」

「どんなものでも貫ける矛とあらゆるものを防ぐ盾。この二つが存在するとすればこの双方をぶつけたらどうなる?」

「ヌッ・・・・・言われてみれば・・・・・・」

「その問いを掛けられた武器商人は答えることができず民衆の前から退散した。そして、お前は同じことを言った。あらゆる攻撃を防ぐ盾とあらゆるものを貫く槍をな!」

「はっ!?」

ゼロの言葉にガレスは動揺する。その隙を見て、ゼロはガレスが飛ばして放置された槍の一本を回収して彼に向かって飛ばした。

「なっ!?」

ガレスは急いでビームシールドを目の前に形成する。だが、槍はシールドを突き破りガレスの胸に突き刺さる。

「ガアアアァアッ!?」

「やっぱりな。お前の装備は確かに強力だ。だが、その武装が相手に利用されるという危険性を考慮していなかったのが最大の欠点であり弱点だったんだ!!」

ゼロは、セイバーを再展開し、怯んだガレスの懐へと一気に潜り込む。

「しまっ!?」

「ファイナル!!」

ゼロは無数の斬撃を加え、更にジャンプで斬り上げ、ガレスの体に無数の亀裂を作り出した。

「ゴフッ!?」

「アースゲイザー!!」

とどめに地面に拳を殴りつけ、発生した爆風がさらにガレスに致命的なダメージを与える。

「ガッ・・・・・・・・そ、そんな馬鹿な・・・・・・・・・」

ガレスは地面に叩きつけられ、身動きが取れなくなった。

「ハア・・・・・・ハア・・・・・・ホーネックがさり気なく読んでいた本の話がこんなことに役に立つとはな・・・・・・・・」

ゼロは立ち上がるとガレスの方へと歩み寄ってくる。

「・・・・・み、見事だ・・・・・・・・私すら知らない弱点を見抜くとはな・・・・・・・流石紅きイレギュラーハンター ゼロ・・・・・・」

「フン、勘違いするな。これは俺一人の力じゃない。俺の仲間たちとの繋がりがヒントを与えてくれたんだ。」

息が途切れ途切れにガレスに向かってゼロは腕を組みながら答えた。

「・・・・・・ハッハハハ・・・・・・・なるほど・・・・・それが私にはなかったものか。道理で負けたわけだ・・・・・・」

「お前は、ベルカナに作られたのが運の尽きだったな。他の者に生み出されていれば別の可能性もあったというのに・・・・・・」


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