第16話 新たなる戦士の息吹
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題がどうなったのかを和希から聞き出すべく、思わず身を乗り出してしまうのだった。
その際に、やはり彼女の豊満な胸は強調的に動くのであった。しかも、今は仕事着という感覚で巫女装束へと身を包んでいるが為に、そのハーモニーはまた別格なものであるのだった。
だが、和希は動じる事なく姫子に対応するのであった。そう、彼は20歳であり、既に大人となった存在であるからだ。
実際はまだその年齢では精神的に子供な人も多い、難しい年頃なのであるが。
和希はその身一つで弟の士郎を養ってきた経験があるのだ。だから、彼の精神は他の20歳の者達よりも、より洗練されているというものであるのだった。
要は、無駄に胸肉を弾ませる姫子にも、和希は至って平常心であるのだった。寧ろ、逆に興奮する姫子を嗜める素振りすら見せるのであった。
「落ち着いて下さい姫子さん。ちゃんと問題なく『完成』していますよ。『剣神アメノムラクモ』は」
その、普段の会話ではとても出て来ないだろうキーワードを和希は口にしたのであった。つまる所は、こちらの戦力に新たな神機楼が備わった事に他ならないのである。
それが今実った経緯を、和希は語っていく。
「あなたがかぐらさんの『イワトノカイヒ』を確保してくれた事で、漸く足りない物が揃ったという訳ですよ」
「それって、やっぱり『太陽エネルギー』ですか?」
言い始める和希に対して、勘の優れた姫子は食い入るように和希に自分の予想を突き付けるのであった。
そして、どうやらその予想は的を得ていたようである。
「その通りですよ。『剣神アメノムラクモ』はその存在を確保していましたが、それを稼動させるエネルギーが足りなかったという事です。要は車があるがガソリンがないのと同じだったという事ですね」
そう和希は現代人にも分かりやすい例えで今までの状況を説明したのであった。彼とて、いつも和服を着ているから誤解されるかも知れないが、ちゃんと現代の文化というものは寧ろ人並み以上に知っている所であるのだった。
「つまり、その『ガソリン』が漸く確保出来たって事ですね?」
「その通りです。イワトノカイヒが含有していた太陽エネルギーを剣神へと流用する事で、それの稼働が出来るようになったって事ですよ」
そう言った後和希は微笑みながら付け加える。
「これで──士郎にも辛酸を舐めさせ続ける必要が無くなったというものです。お陰で肩の荷が降りる想いですよ」
「はい、全くですね」
その和希の意見には姫子も同意する所であったのだ。彼女も士郎が自分だけ大邪と戦えない現状を嘆いていた事は良く知っているからである。そんな彼が、漸く日の目を見る事が出来るようになったのだ。これを嬉しいと思う気持ちは和希と同じだった。
と、このようなやり取りを和希と交わした姫子であったが、その
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