暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルな世界で、それでも生きる罪《アマゾン》を背負う
俺の義妹/わたしのおにいちゃん
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そして男の下卑た声が聴こえる。入口戻ると、そこから離れたところに腕を引っ張られ誘拐されそうになっているなのはと必死に抵抗する女性。そして実行犯であろう男が2人見えた。
「嫌ッ!!貴方たち!!こんなことして許されるとでも」
「やだぁッ!!怖いよぉ...お兄ちゃん助けてぇっ!!」
「おい早くしろよ!!サツが来るぞ」
「ごちゃごちゃうるせえんだよ!!いいからとっとと乗りやがれ」
そう言って男の子ひとりが、なのはの顔面を殴りつける。
なのはは完全に怯えきって、鼻血を出しながらすすり泣いている
...そのとき、俺の中でもナニカが...はち切れた。
「てええええめえええええぇえええええぇええぇっっーーー!!!!」
一気に駆け寄り、なのはを殴った男のに向かって飛び蹴りを放ちその子供とは思えない蹴りに、男は転倒する。
「君は!?」「おにい...ちゃん...」
「な、なんだこのガキ!?」
「んのクソガキィッ!!ぶっ殺す!!」
仲間を飛ばされキレた男の大振りな攻撃を、千翼は難なくよけ、逆に体制を崩した男にカウンターをお見舞する。そして倒れた所を馬乗りにし顔面を何度も、血が出ても殴り続ける
「俺のッ!!義妹にッ!!手をッ!!あげたなッ!!...お前ぇぇッ!!!」
「ガフッ...ア」
そしてトドメをさそうと拳を振り上げた直後、
パァンッ
そう、乾いた音が鳴り響き方に激痛が走った。
「がアァッ」
背後から起き上がった男の子撃たれていた。
「舐めやがって...無駄に抵抗するからこうなるんだよ!!」
左肩からは鮮血が滴り落ちる。鉛で抉られた痛みが全身を走る。
だから、どうした。それが、どうした。こんなもの、つけが回ってきただけだ。俺なんかよりなのはの方がずっと怖い思いをしたはずだ。こんな痛みなんかよりもッ!!!
男に向き直り、雄叫びをあげて駆け出す。男はそんな千翼の姿に不気味さを感じてか、躊躇わず引き金を引く
「オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ォ゛ッ!!!」
「こんの、バケモノがッ!!」
放たれた弾丸は右肩、下腹部、太ももの順に命中しそのたびに千翼の幼い体が抉られ、血が噴き出す。
そして、遂に男に密接し、飛び上がり顔面を再び、今度は殴り飛ばした。
その後、男は転倒した先の打ちどころが悪かったのか、そのまま気絶した。
「君は、いったい」
「ぜぇー...はァー...ごっ....カフッ...はぁ...はぁ...」
「おに゛い゛ぢゃあん゛...ごわがっだよぉ゛ぉ゛」
「だいじょうぶ...か?」
その問になのはは涙で顔をくしゃくしゃにしながらも頷いて答える。
「なら...よかっ...た。すみま、せん...あとの事は、頼みまし
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