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憧れの先輩がサキュバスだった件
第三章
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「そうしているのよ、だから私もね」
「お付き合いする人は、ですか」
「いつも一人なの、無理強いする相手は魔法で撃退するし」
 このことも言うのだった。
「それで一人と、だけだけれど」
「お付き合いする人は」
「お年寄りってやっぱり体力がないから」
 七瀬はこのことは残念そうに述べた。
「そのせいでね」
「そういうことですね」
「事情はわかってくれるわね」
「はい、だから若い子はですか」
「お父さんは絶倫だから」 
 何気に自分の父親の普通は知られてはいけないことも話した。
「大丈夫だけれど。君もよね」
「まあ普通にそうしたことは」
「若いし体力もあるから。それに好きでしょ」
「大好きです」
 はっきりとだ、姿は七瀬に答えた。
「それに先輩も」
「そう。じゃあこれからもね」
「付き合ってくれるんですね」
「喜んでね。ただ条件があるわよ」
 七瀬は今もサキュバスの姿だ、正体と言っていいその姿のまま言うのだった。
「毎日ね」
「先輩とですね」
「そうしたことをしてね。いいわね」
「はい、それじゃあ」
「これから宜しくね」
 七瀬は笑顔で応えた、そしてだった。
 人の姿に戻って服を着て姿の家を後にした、その時お別れのキスをしたがそれは舌と舌を絡み合わせる淫靡なものだった。
 こうして姿は七瀬と交際することになった、交際自体は順調だったが。
 柔道部に所属していて元々大柄な姿はこれまでより食べる様になっていた、それで友人達も彼に言った。
「前から食ってたけれどな」
「今はもっと食ってるな」
「藤尾先輩と付き合う様になってからだな」
「もっと食う様になったな」
「まさかと思うけれどな」
 友人達は前以上に流石に元々かなり食べていたので二倍とはいかないが一・二倍は食べる様になった彼に言った。今もかなりの量のドカ弁を食べている。
「先輩とか?」
「そういうことしてるのか?」
「それも毎日で」
「それで体力使ってるのかよ」
「それは言えないだろ」
 姿は食べつつ返した。
「誰でも」
「まあ普通はな」
「そうしたことは言わないな」
「あえてな」
「誰だってな」
「だから言わないからな」
 絶対にというのだ。
「それは」
「まあそういうことだよな」
「やっぱり」
「察しろ」
「そうしたことだな」
「行間を読めっていうだろ」
 文章のそれをだ。
「あえて書いてなかったりするだろ」
「それも文章のテクなんだよな」
「この前現国の授業で言ってたな」
「これ古典とか英語もそうらしいな」
「漢文だってな」
「だからな」
 それでというのだ。
「言わないからな」
「それでか」
「そこは察してか」
「聞くなっていうんだな」
「ああ、けれど交際って滅茶苦茶い
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