第二章
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告白を受けたその日のうちに姿の家まで行った、天王寺の彼の家まで行くと七瀬は微笑んでこうも言った。
「近くてよかったわ。私のお家実は同じ天王寺区なの」
「大阪の人だったんですね」
「お母さんはルーマニア生まれだけれど」
それでもというのだ。
「お父さんは大阪の人でね」
「ハーフなのは知っていましたけれど」
「ではね」
「今からですか」
「貴方のお部屋に案内してね。毎日でも行くから」
「毎日って」
「入りましょう」
嬉しそうに笑ってだった。
七瀬は自分から手を取って姿の部屋に入った。そうして。
姿の部屋に入ると早速だった。
七瀬は服を脱ぎはじめた、姿はこのことにこれまでで一番驚いた。
「あの、一体」
「服を脱いだ理由は言うまでもないわね」
「あの、それって」
「はじめてでもいいわよ」
平然としての返事だった。
「全部教えてあげるから」
「教えてって」
「好きにしていいのよ」
七瀬は瞬く間に服を脱いだ、そうして。
上下共に白の下着姿になって姿のところに来てだった。姿は今日告白したとは思えない経験をした。その後で。
七瀬は微笑みこう言った。
「これで満足したわ」
「満足ですか」
「ええ、やっぱり若い子に限るわ」
「若い子?」
「これまでの人はお年寄りばかりだったからすぐに終わって」
「あの、お年寄りって」
「実はね」
七瀬はそれまでベッドの中で姿の横にいた、しかし。
ここでベッドを出て彼の傍に立った、そして。
煙に包まれそこから姿を一変させた、何と。
蝙蝠の翼に悪魔のそれを思わせる尻尾そして山羊の様な角を生やした姿になった。髪の毛も後ろの部分が腰まである様になった。
その姿になった七瀬を見て姿はすぐに言った。
「まさか」
「そのまさかよ、私実は人間じゃないの」
妖艶な笑みで言ってきた。
「サキュバスなのよ」
「あの有名な」
「そうなの。お母さんが実はね」
「サキュバスなんですか」
「ルーマニアのね」
「そうだったんですね」
「それで日本に来てお父さんと結婚して」
そしてというのだ。
「私が生まれたのよ」
「じゃあ先輩は人間とですか」
「サキュバスのハーフよ」
実はそうだというのだ。
「それが私の正体なのよ」
「そうだったんですね」
「それでなのよ、告白を受けてね」
姿のそれをというのだ。
「早速だったのよ」
「サキュバスだからですか」
「サキュバスはわかるでしょ」
「そういうことをしてですね」
「糧を得るから。ただね」
「ただ?」
「私もお母さんも浮気はしなくて」
七瀬はサキュバスの姿でこのことは断った。
「それで付き合う人はね」
「お一人ですか」
「結婚したら一生添い遂げるつもりだし」
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