第二章
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「いかがわしいお仕事じゃないし」
「まあな」
「それならいいけれど」
「働くこと自体はいいことだしな」
「頑張ってねって言いたいけれど」
「それならいいでしょ、お家にお金入れるし」
笑顔で言ってだった。
麻衣はたい焼き屋彼女が言うには原宿のそこで働きはじめた。すると。
麻衣は才能があったのか接客も掃除もよくしかもたい焼きを焼いたところかなり上手でそれでだった。
忽ち店の看板娘になった、それで姉はその妹に言った。
「あんたもうすっかりたい焼き屋さんになったわね」
「楽しいわよ、たい焼き焼くの」
妹は姉に笑顔で応えた。
「接客もお掃除もね」
「そうしたこともなの」
「面白いから」
「毎日楽しく働いているのね」
「うん、お金も稼げるし」
このこともあってというのだ。
「こんないいことないわよ」
「働くのはいいことね、ただね」
「ただ?」
「あんた可愛いのに」
妹のその顔を見て言う、伊達に元ジュニアアイドルだった訳ではなかった。
「何かね」
「可愛いからってスカウトされたし」
「ならいいの」
「ええ、それで将来はね」
「たい焼き屋さんになるの」
「そのつもりだし」
姉に笑顔で話した。
「わたし頑張っていくわね」
「まあそれで真面目に生きていければいいわね」
「そうでしょ、私頑張っていくわね」
「悪いお仕事じゃないしいいわね」
姉もそれならと頷いた、そうしてだった。
麻衣は高校に通いつつ働き続けた、高校時代の麻衣の青春は友達との遊びとアルバイドに捧げられたが家にはしっかりとお金を入れた。両親もそこまではいいとしたが妹はそこはしっかりとしていてだった。
それで働いていたが高校を卒業するとだった。
実際にたい焼き屋に就職した、それで銀行に就職した姉に言った。
「お互い頑張っていこうね」
「ええ、けれどね」
「けれど?」
「銀行員も忙しいけれど」
それでもとだ、姉は妹に言った。姉は家で缶ビールを飲んでいるが妹はまだ未成年なのでコーラだ。二人共今は部屋着でジャージ姿だ。
「あんた一日半日は働いてるわね」
「うん休憩時間入れてね」
「十二時間働いてるわね」
「ちゃんとその分のお金貰ってるわ」
「残業分もなの」
「お店ホワイトだから」
それでというのだ。
「福利厚生もしっかりしてるし」
「確か個人経営よね」
「オーナーのね」
「オーナーさん頑張ってるわね」
「お店の売り上げもいいしね」
「あんたスカウトする位だしね、ただね」
それでもとだ、優子は自分の席の向かい側の席でコーラを飲んでポテトチップスを食べている妹に言った。自分もポテトチップスを食べながら。
「一日十二時間はね」
「正確に言うと十一時間ね」
「働き過ぎでしょ」
「
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